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2025.08.04
注文住宅

【2025年版】神奈川県の土地探しは地価上昇が続き建築費用も同様で夢のマイホームは過去の話か?

2025年神奈川県で注文住宅の土地探しからの購入において地価の傾向や建築費などからマイホームの実現性や土地と建物の一体型のアプローチなどまとめ

目次

 

神奈川県は、横浜市や川崎市、鎌倉市といった国内有数の都市があり、郊外においては海や山など、自然に囲まれた生活も実現できるバランスの良さで人気の住まいエリアです。

独自に計画した再開発計画も、主要都市で施行予定となっていることから、今後も神奈川県の発展が予想されます。

そこで今回は、神奈川県で注文住宅を建てる計画がある方に向けて、地価と建築費に焦点をあてて解説します。

建築費と地価の上昇が叫ばれる中で、失敗しない家づくりの方法も紹介しますので、参考にしてください。

神奈川県の地価の動向

神奈川県全体で地価は上昇傾向ですが、人気が高いエリアと郊外での土地相場は、まだ大きな差があります。

注文住宅は土地選びからスタートしますが、人気エリアでの地価上昇率、郊外との格差について、ある程度の数字を頭に入れておくことは重要です。

この章では、神奈川県の地価動向について統計をもとにお伝えします。

人気エリアの上昇率

2025年の公示価格においては、川崎市、横浜市が平均坪単価130万円を超えており、鎌倉市も100万円に迫る勢いです。

公示価格とは、地価公示法に沿って国や都道府県が毎年決定している土地の価格のことで、国土交通省の土地鑑定委員会のもと、2名以上の不動産鑑定士が全国約2万6,000か所にある標準地を鑑定・評価した結果に基づいて決められます。

毎年1月1日時点での価格を同年3月に発表し、不動産売却の査定額などに利用されます。

つまり、公示価格の上昇は都市自体の価値が上昇したともいえますので、資産価値が高く評価されやすいエリアで注文住宅を建てたい場合は、チェックしておくべき指標です。

神奈川県を代表する都市の上昇率は、次のようになっています。

 

市区町村

上昇率

川崎市

5.40%

横浜市

4.25%

鎌倉市

5.33%

藤沢市

5.56%

茅ヶ崎市

5.72%

逗子市

5.45%

大和市

5.51%

海老名市

4.72%

公示地価 変動率 市町村ランキング 2025年[令和7年] | 「土地価格相場が分かる土地代データ」より

郊外との格差

公示価格の上昇は都市部だけでなく郊外においても同様ですが、都市部と郊外では土地の坪単価が異なり、郊外の方が注文住宅の土地や建築における費用を抑えられることは確かです。

どの程度抑えられるのかは選択する郊外エリアによって異なるため、主な市区町村をピックアップして、平均坪単価をリストにしています。

 

市区町村

平均坪単価

川崎市

153万7176円/坪

横浜市

130万1102円/坪

鎌倉市

94万0495円/坪

藤沢市

86万9214円/坪

茅ヶ崎市

82万4488円/坪

逗子市

79万3388円/坪

大和市

78万6576円/坪

海老名市

72万3071円/坪

 

川崎市と海老名市は、直線距離で約30キロしか離れていませんが、平均坪単価は倍以上の違いがあることが分かります。

つまり、40坪の土地を購入しようとすると、

  • 川崎市:約6,150万円

  • 海老名市:約2,900万円

ほどの費用がそれぞれ必要で、その差は3,000万円以上であるとの予測が成り立ちます。

この3,000万円という数字は、地方だと立派な新築の分譲一戸建てやマンションが購入可能なレベルです。

このように、今の神奈川県内は立地次第で、資金計画も大きく変わる状況といえます。

エリアごとに神奈川県内の土地を探したいときは、新築の建物とセットでの支払い例が表示されるサイトが便利です。

神奈川県の地価の上昇について人気エリアの上昇率や郊外との格差など解説まとめ

建築費上昇と新築への影響

燃料費や人件費の高騰、為替ギャップによって建築費の高騰は継続しており、注文住宅の建築にも大きく影響しています。

さらに、政府が発表した省エネ住宅の義務化も建築費高騰に拍車をかけており、高機能住宅を建てることが必須とされる中で、資金計画の重要性も問われています。

ゆえに地価の上昇だけでなく、建物価格の推移も無視できません。

この章では建築費上昇と建築費用の目安について解説します。

資材と人件費

建設物価調査会が発表したデータによると、住宅建築における工事原価は前月比0.3%プラス、前年同月比で2.9%の上昇です。

基礎部分に必要な生コンクリート、居住空間の気温・湿度などをコントロール空調機器、開口部のアルミサッシ、水回りに使われる衛生機器などが顕著に増加したことが要因となっており、どれも重要な資材のため欠かすことはできません。

前年同月比2.9%の上昇は、数字だけを見ると些細なものという印象ですが、たとえば3,000万円と見積もられた建築費用が、わずか1年で約87万円のコストアップです。

約87万円のコストアップも、3,000万円という数字を見た後では、いささかインパクトは劣りますが、水回りのグレードを1ワンク下げなければ対応できないほどの金額になります。

建築費の上昇トレンドは、2018年付近から7年連続で継続しているため、今後も増加見込みと考えられます。

建築費用の目安

フラット35利用者調査(2023年度版)におけるデータでは、神奈川県の注文住宅(土地費借入なし)における建設費が、4,154.8万円となっています。

あくまでも神奈川県全体での数字、かつ、フラット35の融資金額という条件は付きますが、建築費用の目安にはなります。

ただ、土地の費用は考慮されていないとなると、マイホーム取得の実現性に疑問を持っても不思議ではありません。

土地代込みで4,000万円台となると、魅力的といえます。

できれば少しでも工夫を凝らして、3,000万円台に抑えられると、返済の負担なども随分と変わってきます。

前述した地域ごとの坪単価一覧を参考に、30坪ほどの住宅を3,000万円台で手に入れるとなると、横浜市・川崎市以外での近隣エリアが妥当です。

中心となるエリア近隣は、コスパの面でも注目に値するといえます。

人気エリアから一歩離れた神奈川県の郊外での土地と建物の情報を、随時、入手しておきましょう。

建築費の上昇が新築へ及ぼす影響について資材や人件費から解説や建築費用の目安のついてまとめ

マイホームの実現性

人気エリアの整形地で間口も広い土地を購入して、注文住宅を建てるのはベストな流れです。

ところが、見積もりすると予算オーバー、土地は購入希望者が殺到して抽選といった状況に右往左往しているうちに、時間だけが流れていく事例は少なくありません。

このような停滞を避けるには、妥協や方向性を変えての検討が必要です。

具体的に、どのような策があるのか、一部ですが紹介します。

人気エリアの隣接地を狙う

人気エリアは、多くの土地購入希望者が、日々状況をチェックしています。

新着物件に気づいたときには、既に複数の申し込みが入っていることもあり、情報収集のストレスと消耗に悩まされがちです。

そこで、人気エリアと同時に、近隣のエリアもしっかり情報収集することをおすすめします。

人気エリアの隣接地は、ライフインフォメーションや交通手段に特段の差はなく、イメージに近い新生活を実現できる可能性があるからです。

少し人気エリアを外れただけで、土地の価格が大きく下がることもあり、予算内で収まることも十分に期待できます。

変形地や狭小地も選択に

せっかくなら庭と駐車スペースを確保したい、門扉から玄関までのアプローチもおしゃれにしたいと考えると、整備された広めの土地を確保しなければなりません。

しかしながらご想像の通り、それなりの支出が求められます。

その一方で、少し形がいびつな変形地や間口が狭い狭小地は、一般的には敬遠されますが、設計次第では立派な住まいになる可能性を秘めています。

坪単価も低く抑えられ、人気エリアでもスムーズに購入できるメリットも。

このような、一癖ある土地での建築は経験と実績がモノをいうため、相談先をハウスメーカーに限定するのではなく、設計事務所も視野に入れるとよいです。

建築士の創意工夫によって、思ってもみなかった結果を得た事例は、枚挙にいとまがありません。

建物予算先決法

建物予算先決法とは、まず建物の予算を確定し、総予算から差し引いた額を土地の予算に割り当てる方法です。

たとえば総額を6,000万円として、建物や外構費に4,000万円かかる場合、土地は諸費用含めて2000万が予算になるという考え方。

この方法は、駅近など土地の価格が高くなる要件は二の次で、住宅仕様にこだわりたい人に向いています。

また、立地にこだわりたい場合でも、建物に十分な予算が割り当てられるよう、バランスを保ちたいときにも有効です。

郊外で理想の住まいを建てたいときは、この予算管理方法をお試しください。

人気エリア周辺の神奈川県内の土地情報は、日々更新されていますので、常時、確認しておきましょう。

マイホームの実現性について人気エリアの隣接地を狙うことや変形地や狭小地も選択肢に入れることや建物予算先決法を取り入れることなどまとめ

土地+建物一体型のアプローチ

注文住宅の難しさは、土地と建物を別々に検討しなければならないこと、施工会社が多すぎて選択に悩むことにあります。

徐々に、土地と建物をワンストップで提案するハウスメーカーも出てきましたが、まだまだ土地先行が多いのが現実です。

完成済みの一戸建て住宅のように、一括で注文住宅を得る術はないのか、可能性を探ってみました。

土地先行型のデメリット

土地探しと建物の設計を別々に進めると、後から希望の家が建てられないと分かるケースがあります。

たとえば、建ぺい率や接道条件の制限で間取りに制約が出たり、地盤の問題で追加費用が発生したりすることも。

不動産仲介では見落としがちな建築上のリスクが、設計段階で明らかになることは少なくありません。

また、別々の業者に依頼すると情報共有やスケジュールの調整も難しくなり、全体の進行が遅れる原因にもなります。

ゆえに土地と建物を一体で考える体制を選ぶことが、安心して家づくりを進める決め手となります。

ワンストップ対応のハウスメーカーに強み

土地探しから建物の設計・施工まで、一括で任せられるワンストップ型のサービスは、施主にとっては非常に心強いと考えます。

ハウスメーカーならば、候補としている土地に対して建築の可否を判断できますし、設計プランや予算とのバランスも取りやすくなります。

また、地盤調査や法的な確認事項も事前にクリアされているケースが多く、余計なトラブルや追加費用を回避しやすいのも魅力です。

窓口が一本化されていることで、打ち合わせや情報共有もスムーズに進みます。

神奈川県は相対的に地価が高く、制限の多い地域もあるため、こうした体制こそが満足度を高める要素にもなり、コスパにも好影響を与えてくれます。

ハウスメーカーに、セットでの提案をしてもらうことも、ひとつの方法です。

建物先行型のデメリット解説やワンストップ対応のハウスメーカーの強みの解説など土地建物一体型のアプローチについて説明

まとめ

神奈川県のほぼ全域で地価は向上しており、それに加えて建築費用も高騰しています。

注文住宅の建築を予定している場合は、建築予定のエリアと施工会社選びが重要なポイントとなりますが、土地と建物を一括して提案してもらう方法も試す価値はあります。

マイホームを夢で終わらせないためにも、神奈川県の土地探しは、リブワークのe土地netにお任せください。

また、神奈川県で注文住宅を建築される方で、土地情報をお求めの方はリブワークにぜひご相談ください。

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