神奈川県には鎌倉市や湘南エリアなど、日本を代表する海辺の街があります。
キレイに整備された湾岸線となっているため、自然を感じながらの生活を希望する人も多いです。
海辺に土地を購入してオーシャンビューを見ながらの生活は非常に魅力的ですが、その一方でデメリットやリスクもあります。
そのため、海辺に住むことの憧れを強く持ち過ぎずに、生活スタイルをしっかり想定した上で、土地の購入や注文住宅の建築を決定すべきです。
そこで今回は、鎌倉市や湘南エリアといった海辺の街で、土地の購入や注文住宅の建築におけるメリットやデメリット、リスクなどについて解説します。
現在、神奈川県の海辺での生活を検討している人は、是非、参考にしてください。
海辺の街に住むには、どのような暮らし方が最適なのか、イメージされるでしょうか。
都会での暮らしと違って利便性が落ちる印象もありますが、この章では、一般的な海辺の街での暮らしぶりについて解説します。
水上スポーツを趣味として楽しむ、あるいは海を見ながらの生活を望む人にとって、海辺での暮らしは理想のライフスタイルです。
波の音を聞きながらリビングでくつろぎ、すぐに海に出られる環境は、都会や山地では決して味わえないものだと言えます。
特に湘南エリアは世界的なサーフィンのメッカですから、それにちなんでアクティブなライフスタイルの実現には良い場所です。
海を楽しむ以外にも、
という目線でも十分に価値のある街と言えます。
海辺の街で暮らすことが理想であったとしても、エリアによっては利便性に差は出るのは当然です。
働き方の多様化で、在宅ワークと出社が半々という企業も増えており、通勤が横浜市や東京都方面であれば、少しでも公共交通機関でのアクセスが良いことを条件に含めて、エリアを選択する方が望ましいでしょう。
例えば、鎌倉市や逗子市などは、海沿いでありながらもJR横須賀線を利用すれば、横浜駅や東京駅まで乗り換えなしで1時間以内に到着できるため、通勤の利便性には悪さを感じさせません。
もちろん在宅ワークのときは、海を見ながら仕事をすることが可能です。
山でのバーベキューやお寺巡りができるという魅力もあるため、神奈川県の海辺の街に関しては、鎌倉市と逗子市はおすすめと言えます。
反対方面に位置する平塚市や小田原市なども海辺の街ですが、富士箱根の自然に近いエリアは、都心への通勤などもなく、のんびりと過ごすには良い場所です。
海辺の街に注文住宅を建築したいと考えている方に向けて、土地の選び方について解説します。
内陸での土地選びと違って、海に近いエリアでの土地選びは、考慮すべきことは多いです。
具体的には、次章以降で解説しますが、まず、
の2点は重要なポイントとなります。
基本的に、海との距離が近い土地は重要が高いため、高値が付きやすいことが一般的です。
国土交通省の土地情報総合システムで、実際に鎌倉市の不動産取引価格(2021年第4四半期~2022年第3四半期)をチェックしてみると、坪単価で言えば、
鎌倉市(91件):0.99万円/坪~310万円/坪
という数字となっています。
鎌倉駅に近い場所では、比較的、坪単価が高い傾向です。
坪単価については、土地形状や前面道路、都市計画区域などさまざまな要因が絡み合って価格が大きく変わることがあるため、このような幅があります。
建物の面では、海に近づくほど建築制限が大きくなるため、物件数はどうしても減る傾向です。
逆に、海から離れすぎると海辺の街の住宅感はなく、海の雰囲気も感じ取りづらいため、やはり海に近い物件は希少性も競争率も需要も高いと言えます。
そのため、海まで300mほどしか離れていない、
の付近で物件情報が公開中であれば、かなりの狙い目です。
ちなみに鎌倉市より逗子市のほうが相場としては割安になっています。
海辺の街に土地を購入して注文住宅を建築するには、同然ながらメリットとデメリットを知る必要があります。
穏やかな暮らしだけのイメージ、理想的なライフスタイルの実現には、冷静に現実を見極めることも重要です。
この章で解説するメリットとデメリットを必ず確認し、納得したうえで海辺の街での生活への第一歩を踏み出しましょう。
何と言っても海を間近に感じることができるという点は、最大のメリットです。
海から離れた場所とは違い、住んだ後から周辺に建物が乱立し、環境や雰囲気がガラッと変わる可能性は非常に少ないと考えられます。
そのため、リビングやバルコニーが海に面している住宅デザインであれば、オーシャンビューを楽しみながら生活することができます。
また、サーフィンやスキューバダイビング、釣りといった趣味を楽しむ人にとって、海辺での生活は理想的な暮らしを実現するチャンスです。
ただ、海に近いという条件だけを考慮すれば、マンションという選択肢も現実的ではありますが、趣味の備品や用具を置くスペース、外出のしやすさ、といった利便性の面では注文住宅に優位性があります。
あらかじめ間取りなどの設計段階で、趣味をはじめとするライフスタイルを反映させていれば、用具管理やメンテナンスも思い通りになります。
海辺は潮風の強い日が多いことに加えて遮蔽物が無く、何か物が飛んできて壁などが破損するというリスクが、他の土地よりも高くなることが挙げられます。
そのため、外壁やガラスの損傷などに備えて、火災保険で建物の風災補償で、十分にカバーできるよう見直しておくことも重要です。
自然の影響を受けやすいというデメリットに加え、実は盗難のリスクも高くなるという点も忘れてはなりません。
海辺は住宅街と違い不特定多数の人が往来するからです。
さらにはオーシャンビューを楽しむためにフルオープンサッシ(ワイドオープン)を採用している建物が多く、屋内の様子が見えやすくなり、プライバシーの確保との兼ね合いが非常に難しくなります。
塀や目隠しフェンスを設置してしまうと、せっかくのオーシャンビューが台無しになるのを防ぐには、少し高台を狙うほかはありません。
このように、海辺の街での一戸建てには、予期せぬトラブルに巻き込まれるリスクがあるため、実績あるハウスメーカーと協力して対策する必要があります。
海に近い場所の土地を購入、あるいは注文住宅の建築には、他のエリアにはないリスクを抱えることになります。
そのため、想定されるリスクを知り、事前に適切な対策をすることが重要です。
この章では海辺の土地や建物が抱えるリスクと、対処方法について解説します。
塩害とは、海風や潮風に含まれる塩分による建物へのダメージのことで、鉄筋コンクリートや金属部分の腐食など、劣化が早まる現象です。
海辺に近い場所の建物は、内陸分の建物よりも経年劣化が早くなることを想定して、設計やメンテナンスでカバーすることになります。
注文住宅の建築においては、そうした設計やメンテナンスのノウハウを持つハウスメーカーや工務店を選びたいところです。
海岸線の住宅地(分譲地)は埋立地であることが多く、地盤が軟弱な可能性があります。
そのため、購入を検討している土地の地盤調査を実施し、強度を把握しておくことが重要です。
埋立地は地盤沈下の可能性だけでなく、地震をきっかけとする液状化現象も頭に入れておかねばなりません。
地震発生時の避難ルートも、しっかり把握しておくとよいです。
海辺は常に湿度が高いため、室内の調湿は非常に重要です。
オーシャンビューを実現する方法として利用される、フルオープンサッシ(ワイドオープン)はガラスの面積が広い分、結露が発生しやすい面があります。
結露が発生するとさらに湿度が高くなり、壁紙の剥がれや床の軋み、カビの発生の原因となります。
壁紙の剥がれやカビは見た目が悪くなるだけでなく、化学物質や胞子が飛散することによって健康被害の要因となるため、クリーンな空気を保つ手段、例えば24時間換気システムなどを取り入れたいところです。
海辺は日常的に風が強いですが、台風が最大勢力で直撃、あるいは上陸しやすいエリアなら、なおさら天災へのリスク対策は肝心です。
台風襲来時の飛来物に備えるため、ガラス部分にはシャッターの設置をおすすめします。
また、津波に関しては抗う術がなく、避難のための準備をしておくことが最大のリスク対策です。
玄関前に非常持ち出し用の避難グッズを置き、避難場所と避難ルートをしっかり確認しておきましょう。
海辺の街はコミュニティが発達している自治体が多く、避難訓練や避難場所の誘致などを積極的に実施しています。
こういった地域の防災計画を詳細まで把握し、さらには避難訓練があれば積極的に参加することも溶け込むためには必要です。
自治体のイベントに参加する目的は、地域住民に顔を覚えてもらい、日常だけでなく緊急時の協力関係を少しずつ養っていくことが挙げられます。
地域のネットワークを最大限活用し、暮らしやすい環境にしていくことも大事なことと言えます。
神奈川県の鎌倉市などを例にあげて、海辺の街での暮らしや土地選びについて解説しました。
人気の海辺に一戸建てを建築して住むことは、一種のステータスともいえます。
また、海辺に住むことでしか味わえない生活空間があり、海と共に暮らす心地よさは、ある意味では特権です。
一方で、自然災害の猛威を受けやすいエリアでもあるため、事前にリスクの内容を把握して対策をしっかり取る必要があります。
このように、メリットもデメリットも全て納得した上でならば、理想のライフスタイルを実現させることは難しくないはずです。
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