注文住宅を建築する場合、土地の情報収集から住宅プランの相談、見積もり、さらには工事の発注まで、
一般的に呼ばれている「ハウスメーカー」と「工務店」は、どのような特徴をもった業者なのか、それぞれの家づくりの進め方やプラン作成の方法の違いなどを紹介し、最終的にどちらに依頼するか判断するポイントについて解説します。
一般的に「ハウスメーカー」と呼ばれるのは、千葉県内だけでなく全国に支店や営業所を持ち、統一された規格の元で、さまざまな住宅を提供する住宅会社です。
量産体制をとっているため家づくりの流れがシステム化されており、部材が工場で生産されていることから品質のばらつきが少ない反面、規格が決まっていることから、住宅の設計の自由度は下がってしまいます。
打ち合わせから、設計、工事に至るまで、効率的に進められるようステップが決まっており、商談から引き渡しまでの事務手続きなども、担当者による大きな違いほぼありません。
テンポよく家づくりを進められるので、忙しくてなかなか考える時間や打合せ時間がとりづらい方にぴったりです。
一言でまとめると、ハウスメーカーでの家づくりは「決められた枠の中でニーズに合わせて一部変更可能なセミオーダー」となります。
ハウスメーカーでは、顧客ニーズに合わせて、多くの方が希望する条件を取り入れた参考プランが、数多く用意されています。
例えば、家族3人プラン、二世帯プラン、平屋プラン、テレワークスペース付プランなど、スタンダードな要望から時代の変化を取り入れた要望まで対応可能な、幅広いラインナップが強みです。
そのラインナップの多様性とバリエーションの多さにより、個室の数、リビングの広さ、客間の有無など、理想的な間取りに近いプランが見つかりやすいメリットがあります。
ただ、あらかじめ用意されているプランは基本形ということもあって、間取りの変更に関する制限が多いのが一般的です。
イレギュラーな要望を叶えたい場合は、担当者の一存では判断が難しく、一つずつ設計部門などに話を通してコンセンサスを得るというプロセスが、決定までに時間を要することもあります。
施工においては、部材の工場生産やプレカット化などで、極力、現場加工を減らし、効率よく工事が進むように工夫されています。
使用する部材も規格化されているため、品質が安定し、トータルでの工期が短いのがメリットです。
その反面、設備メーカーや建材メーカーが決まっていることが多く、他社製のものを使いたい場合は、施主が自ら設備や建材を調達するといったイレギュラーな手間が発生します。
ハウスメーカーでは、土地探しを同時にお願いできることも大きなメリットです。
自社で所有する土地を分譲または直に販売、または別のハウスメーカーと共同で造成地の計画を立てることもあります。
そのような土地情報は、自社で注文住宅など検討している顧客だけに提供されるため、現地で看板を目にする、または、ハウスメーカーの公式サイトで確認する以外では、一般には出回ることがありません。
また、不動産業者が公開している物件情報から探す場合でも、営業担当がお勧め物件を提案・助言、希望のエリア内で売却希望の土地情報を逐一報告、といった親身なサポートを受けられます。
購入したい土地が決定したあと、住宅ローンの書類手続きや契約場所の確保、銀行や司法書士とのやり取りなど、土地購入の全てにおいて、主導してもらうことができます。
一般的に「工務店」と呼ばれるのは、千葉県内でもたくさん存在する地域に密着した地元ならではの建築工事会社のことです。
住宅に関するさまざまな工事や修理、新築からリフォーム、さらにはメンテナンスといった幅広い業務内容が特徴であり、いわゆる、生粋の職人さんが在籍している工務店もあります。
トラブルがおきた場合でも、すぐに相談や対応をお願いしやすいのがメリットです。
大手ハウスメーカーの場合は、アフターサービス専門窓口で受付をして、実際に対応するのは下請け業者に任せている場合も多いので、直接対応を依頼できることは安心感を得られます。
一言でまとめると、工務店での家づくりは「全てを自分で決めていくフルオーダー」となります。
会社の規模は、ハウスメーカーと比較すると大きくないことも多いため、不安を抱いてしまうケースはよくあることです。
しかし、間取りやデザインの自由度が非常に高く、仮にゼロの状態からの相談やプランニングでも対応してくれるのは大きなメリットと言えます。
外観に関しても、一般的な四角い家ではなく、かなり個性的でこだわりの強い住まいが欲しい方には、自由な設計ができる工務店が断然おすすめです。
しかも建築コストもハウスメーカーと比較して、若干、リーズナブルな面が伺えることから、あえて最初は工務店に足を運ぶという選択もあります。
「自分だけのオンリーワンの住まい」を目指したい方や「できる限り自分で決めたい」方には、工務店への依頼がぴったりです。
担当の建築士と、作りたい住宅のイメージを一から形にすることができますが、その分、決めることや考える分量は多くなります。
また、海外仕様の住宅設備を導入したい、家具は造作がよいといった自分なりの贅沢、ちょっと譲りたくない部分が多い場合は、工務店なら叶えられる可能性が高くなります。
会社自体が少数精鋭の場合は各部門の担当者はベテラン揃いで、打合せした内容や細部のイメージは、瞬時に社内で共有され、誰にいつ相談しても的確な回答がもらえるという情報の信頼性は抜群です。
じっくりと、住まいについて考えてくれることは、工務店の味と言えます。
千葉県内にあるハウスメーカーと工務店を見ても、それぞれ得意分野やメリットが異なります。
どちらを選ぶか悩む場合、まず、注文住宅の条件について、どのような希望があるか整理してみることがおすすめです。
その上で、ハウスメーカーの住宅プランで満足できるか、工務店に全てを盛り込んでもらうか、予算内に納まるかというところで、最終的な判断をすることになります。
これからの理想の住まいは、どのような住宅がふさわしいか、重視したい点はどのようなことかを整理します。
例えば、ハウスメーカーが向いているのは下記のようなケースです。
続いて、下記のような要望や状況である場合は、工務店が適しています。
どちらかに決めて動くのではなく、両方の話を聞いてから、判断しても決してムダではありません。
限られた予算の中で、どこに重点をおくかも重要なポイントです。
例えば、
といった、トレードオフ(両立が難しい関係性)となる項目が必ず出てくるものですが、それでもできるだけ費用負担を軽減するために行動することが肝心です。
ハウスメーカーと工務店との間には、どうしても価格差が発生します。
広告宣伝費と人件費に対する費用の違いが要因です。
これらは建物の金額に反映せざるを得ないため、広告宣伝にお金をかけて、多くの社員を雇っているハウスメーカーの方が、工務店よりも割高になります。
原材料以外の経費を比較的抑えられる工務店が、有利に働くことがありますが、特殊な建材や設備を使用した場合は、ハウスメーカーと同程度の金額となることもあります。
ハウスメーカーと工務店、それぞれの特徴について比較しました。
ハウスメーカーのメリットは、
といったところになります。
工務店のメリットは、
といところです。
どちらに依頼するかは、家づくりで大切にしたいポイントやこだわりでの大きさで判断すると、行動がしやすくなります。
会社を見るだけでなく、担当者との相性や距離感もかなり重要で、全てを任せられるかという目線は家づくりにも大きな影響を及ぼします。
それゆえに、千葉県内での土地探しはリブワークのe土地netにお任せください。
また、千葉県で新築一戸建て(注文住宅)を建築される方で、土地情報をお求めの方はハウスメーカーのリブワークにぜひご相談ください。