熊本県は台湾の半導体受託生産世界最大手、台湾積体電路製造(TSMC)が進出し、第2工場が年内着工の計画があるなど、その将来性は国内でも注目されています。
そのため、工場周辺では交通網などのインフラ整備が進んでいることから、地価も高騰しています。
特に工場関係者や従業員が、通勤圏内で注文住宅を新築する機会も増えると予想されますが、どのエリアで土地を選んだとしても、資金計画は重要です。
その際は、土地の購入を自己資金でカバーできない場合、資金計画上、つなぎ融資を考えなければなりません。
そこで今回は、熊本県の地方銀行と都市銀行での住宅ローンを比較する上で、判断材料となる情報を中心に、お伝えすることにします。
熊本県は「肥後銀行」と「熊本銀行」という、地元を基盤とする2つ地方銀行が、熊本県の経済を支えています。
ゆえに、住宅ローンの融資元として、これから相談する機会も多い金融機関と考えます。
この章では、それぞれの特徴や金利についてお伝えすることにします。
肥後銀行は2023年12月末の個人向け貸出金が1兆4,078億円になっており、住宅ローンの割合は不明ですが少なくとも数千億円規模と予想され、利用者は多いと考えます。
また帝国データバンクの調査では、2022年における熊本県のメインバンク社数でトップとなっており、県内シェアは58.47%です。
ゆえに肥後銀行は、熊本県内で個人・法人ともに多くの支持を得ていると言えます。
住宅ローンでは変動金利のみで、いくつかの条件を満たす必要がありますが「プレミアムプラン」では金利の低さが特徴です。
さらに団体信用生命保険のオプションを選択した場合でも、以下のように低金利での融資を行っています。
団体信用生命保険 |
基準金利 |
プレミアムプラン |
死亡・高度障害 |
2.725% |
0.475% |
がん保障プラン付き |
|
0.575% |
全疾病保障プラン付 |
|
0.675% |
前述した条件とは、
となっていますが、詳しくは肥後銀行にお問い合わせください。
熊本銀行は地域密着型のサービスを提供しており、マラソン大会やボウリング大会などのチャリティーも積極的に開催しています。
住宅ローンの貸出残高も2023期決算時点で5208億24百万円であることから、利用者数も多い金融機関だといえます。
熊本銀行も肥後銀行と同様に、特別な金利が用意されている「プレミアム住宅ローン(変動金利)」を、優先的に検討したいところです。
団体信用生命保険 |
基準金利 |
プレミアム住宅ローン |
死亡・高度障害 |
3.125% |
0.475%~ |
がん保障 |
|
0.575%~ |
8大疾病保障特約 |
|
0.675%~ |
なお、プレミアム住宅ローンを利用する際には、以下の条件を満たす必要があります。
詳しくは、熊本銀行にお問い合わせください。
まずは、熊本県の土地検索からスタートしましょう。
住宅ローンでは金利や返済プランが重要なポイントですが、土地探しからスタートする注文住宅では自己資金の有無も資金計画を大きく左右します。
なぜならば、土地の購入があってこその注文住宅建築であり、土地費用が用意できなければ何も始まらないからです。
土地購入のための自己資金に余裕がない場合は「つなぎ融資」を活用することで、資金調達に関しての問題は解決します。
ただし、つなぎ融資について、そのしくみなどを理解しておくことが求められます。
つなぎ融資とは、注文住宅が完成する前に必要となる支払いについて、融資を行うサービスです。
その支払いのタイミングは、
と都合4回あります。
そもそも住宅ローンは住宅のみに対する融資であり、しかも上棟後に実行されることから、土地購入時は原則として現金あるいは別の方法で支払う必要があります。
そこで住宅ローンの融資実行まで、前述した支払いに備えるための資金調達が、つなぎ融資です。
つなぎ融資は土地購入から住宅完成までの資金不足をカバーしますが、一般的に金利が高めに設定され返済方法も金融機関で異なります。
慎重に検討するようにしてください。
2024年3月19日に日銀はマイナス金利解除を発表し、長く続いた低金利政策も大きく変わる可能性があります。
既に固定金利は、メガバンクを中心に段階的な金利上昇がスタートしていることから、住宅ローンの検討には金利の選択を慎重に行う必要があります。
特に変動金利は、半年に一度の金利見直し、金利上昇後も5年間は据え置き、返済金額は1.25倍以上にはしないという救済措置で、リスクを抑えることは可能です。
しかし金利が上昇し続けた場合は、未払い利息は借入期間満了時に一括返済することが一般的なため、長い目で金利動向は注視していかなければなりません。
マイナス金利解除によって、まだ大きな金利上昇の波はありませんが、今後の返済計画については適宜見直しが求められると考えます。
熊本県には、肥後銀行や熊本銀行の地元を基盤とする地方銀行だけでなく、メガバンクと呼ばれる都市銀行も店舗を構えています。
住宅ローンにおいても競合となっていることから、借入先の候補に挙げてられてもおかしくはありません。
そこで、大手都市銀行である「三菱UFJ銀行」、「みずほ銀行」、「三井住友銀行」の金利について情報提供することにします。
変動金利のベースとなる標準金利は、2024年5月時点で三行とも2.475%となっており、基本的な金利差はありません。
ただし審査を受ける人の年収や勤続年数、勤務先によって多少の違いで、いわゆる金利の下げ幅などの違いがでます。
たとえば三菱UFJ銀行の場合、永住権を持たない外国人の場合だと有利な条件を提示するといった独自の基準によって適用金利が決定します。
あくまでも変動金利は個人の属性情報や取引状況などで最終的な金利が決まるため、それぞれの金融機関に審査を依頼することがおすすめです。
三菱UFJ銀行、みずほ銀行、三井住友銀行の固定金利は、2024年5月時点で、以下のようになっています。
金融機関名 |
固定金利 |
全期間固定(適用金利) |
三菱UFJ銀行 |
3.54~5.62% |
1.63~1.87% |
みずほ銀行 |
3.05~4.25% |
2.14~2.45% |
三井住友銀行 |
3.75~4.55% |
無し |
固定金利については、マイナス金利解除によって段階的に上昇を予想する声は多いです。
しかし金利は固定ですから、返済計画に影響はありません。
そのため変動金利に将来の不安を感じる人は固定金利を中心に金利変動が一切ない全期間固定も含めての検討がおすすめです。
なお全期間固定については、支払い総額が想像以上になるため、しっかりとシミュレーションで確認するようにしてください。
ちなみに熊本県内の土地と住宅のセットプランでの支払い費用について、参考例を挙げています。
地元密着の地方銀行か、資金力や対応力のある都市銀行か、どちらを選択すべきか迷うところです。
しかも一度選択してしまうと、借り換えには費用と工数が発生することから、慎重にならざるを得ません。
そこで地方銀行と都市銀行において、選択の決め手となるメリットをお伝えすることにします。
地方銀行は、地域の事情を汲み取ったサービスを提供しています。
住宅ローンにおいても、地元企業への融資を積極的に展開しているだけでなく、融資先の企業で働いている場合は特別金利の適用もあります。
また支店が多いことから、いつでも相談の機会が得られますし、地元のプロスポーツチームとの提携でイベントや試合の観戦チケットのプレゼント企画なども珍しいことではありません。
土地探しも難航しているようでしたら、銀行に融資も含めて相談すると、物件を紹介してくれる可能性もあります。
住宅ローンの金利面では、地方銀行が有利に働くと言ってよいです。
都市銀行は、その豊富な金融知識と柔軟な対応力が強みです。
住宅ローンの審査については、持病などがあり団体信用生命保険の適用が難しいケース、勤続年数が長くないといった属性に不安がある場合でも条件次第では審査が通る可能性があります。
つまり相談の時点から返済中の過程においてのサポート力は、メガバンクの方が安定感はあるとも言えます。
一方金利面ではやや地方銀行と差があるため、返済期間を長くしない、借入金額を多くしない場合には、資料請求して情報を得ることから始めるとよいでしょう。
毎月の支払い額から住宅新築と熊本県の最新おすすめ土地情報をまずはチェックしましょう。
住宅ローンを選ぶ際は、金利は重要ですが、大前提として自己資金の有無によって無理のない資金計画が求められます。
また地方銀行や都市銀行の特徴を理解し、どちらが自分に合っているのかを見極めることが大切です。
そのためには、なるべく早い段階で土地探しと注文住宅について情報収集しハウスメーカーに相談することをおすすめします。
熊本県の土地探しはリブワークのe土地netにお任せください。
また、熊本県で注文住宅を建築される方で、最新の土地情報をお求めの方はリブワークにぜひご相談ください。