フラット35を運営している住宅金融支援機構のデータ(※1)によると、
となっています。
つまり、福岡県を問わず、50代で土地を購入して家を建てる割合は少ないといえます。
ライフスタイルや仕事の都合で家を建てるタイミングが遅くなることもあり、50代で家を建てることは、決して間違いということではありません。
適切な資金計画に基づいて家づくりの計画を進めることで、50代でも安心して家を建てることが可能です。
ただし、住宅ローンのしくみ、自己資金の使い道、さらにはリスクへの対応など、必要な準備をしっかりしておく必要があります。
ゆえに、この記事では50代で注文住宅を建てる際のポイントについて、お伝えすることにします。
住宅金融支援機構のデータでは、50代の住宅ローン利用者は少ないことがわかります。
また、国土交通省が公開する「令和4年度住宅市場動向調査報告書」でも、同じような傾向です。
ゆえに、福岡県でも50代でのと注文住宅の新築は、非常にハードルが高いイメージを持たれても、仕方がありません。
この章では、住宅金融支援機構や国土交通省のデータを基に、注文住宅を建てる世帯や年収等、一般的な傾向を見ながら50代との比較について解説します。
国土交通省のデータを見ると、注文住宅を新築した世帯主の全国平均年齢は41.1歳で、1世帯あたりの人数は3.2人となっています。
世帯主の年齢で、割合が多い順だと、
となっており、やはり50代は珍しい少ない存在です。
平均世帯年収に目を向けると、平均は801万円となっており、年々、増加傾向です。
いずれにしろ50代よりも若いときに、注文住宅新築の決断を下していることがわかります。
子どもの独立や老後を見据えて、早めに家づくりをスタートするという動機もみられます。
注文住宅を新築するために、住宅ローンを組む人がほとんどですが、それと同時に自己資金の捻出も重要な要素です。
土地の購入も含めるのならば、「つなぎ融資」も視野に入れなければなりません。
国土交通省のデータ(※2)では、資金調達の全国平均が、
となっています。
土地の購入資金も見てみると、
ですので、建物と土地を合わせると、約5,600万円近くの資金が必要という結果になっています。
あくまでも全国平均ですので、福岡県であれば多少の違いはあるでしょうが、やはり50代での注文住宅の新築は資金計画次第と言えそうです。
一方、住宅ローンの利用に関しては、
という結果がでています。
圧倒的に民間の金融機関での借り入れの割合が多いですが、昨今、35年ローンだけでなく、50年ローンも登場しています。
申し込み可能年齢も70歳、完済可能年齢を80歳に設定している金融機関もあり、50代で住宅ローンを組める可能性はゼロではありません。
借り入れのチャンスがあるからこそ、50代での新築においては、年間の支出と完済までの収支について、ファイナンシャルプランナーの協力のもと、綿密な資金計画がポイントです。
割合は少ないとは言え、50代でも土地の購入と注文住宅の新築は、可能性としては全くゼロではないことが、国土交通省のデータでも見て取れます。
しかし、若い世代と比較するならば、
といったような不利な部分は、どうしても無視できない点です。
どうにかなるという楽観的な観測では、急激な収支の変化に対応できず、せっかく建てた家を、早々に手放すことにもなりかねません。
やはり50代での福岡県内の土地購入と注文住宅の新築は、若い世代以上に資金計画がカギといえます。
資金計画を立てるにあたっては、返済負担率を重視して、検討することをおすすめします。
返済負担率とは年間返済額と年収との割合を示した指標で、住宅金融支援機構のデータ(※1)によると、平均値は23.1%です。
具体的な例を挙げると、某ネット銀行で住宅ローンを以下の条件で組んだとします。
この条件下では、
となり、平均の返済負担率である23.1%に見合う年収は、約458万円です。
福岡県内の金融機関には、定められた返済負担率を下回ることが、借り入れの条件としているケースもあります。
確実に融資を受けるためにも、返済負担率については把握しておくことが重要です。
自己資金の捻出は、返済の負担を緩和するためにも、できるだけ準備しておきたいところです。
ただし、無理な自己資金の捻出は、急な出費に耐えられなくなるほか、余裕資金がないことから精神的にも不安な状況で過ごさなければなりません。
ある程度の貯蓄を残しつつ、自己資金を用意することがベストです。
福岡県で注文住宅用の土地を購入し、注文住宅を建築するとしても、土地の購入費用が自己資金だけでは難しいときには、つなぎ融資が大きな助けとなります。
つなぎ融資とは、土地購入代金や着工金、中間金といった費用もまとめて、住宅ローンで返済していく金融商品です。
ただし、つなぎ融資は金利が高い傾向にあり、資金計画が成立するかどうか、金融機関としっかり相談する必要があります。
2023年は住宅ローンの固定金利が上昇傾向にありながらも、低金利政策の影響によって大きな変化は見られませんでした。
ただし、今後の見通しは不透明なため、今のうちに住宅ローンを組む人も多いです。
50代で注文住宅を建てる場合であっても、金利と返済計画は非常に重要であることから、返済シミュレーションを事前にしておくことをおすすめします。
基本的には、前章でも触れましたが、50代での住宅ローンの組み方としては、
という3原則を、e土地netでは提案いたします。
住宅金融支援機構の公式サイトから、フラット35の借入金利の推移(※3)を参照すると、借入期間が21年~35年で、融資率9割以下、新機構団信付きの場合では、
と過去3ヶ月において金利は上昇しています。
このような金利の上昇傾向の中で、
の条件の下で、フラット35で返済シミュレーションを行うと、結果は以下のとおりです。
返済額 |
2023年8月 |
2023年9月 |
2023年10月 |
月々 |
110,976円 |
112,381円 |
113,798円 |
総額 |
46,609,745円 |
47,200,304円 |
47,794,965円 |
ちなみに第2章では、
という計算結果を出していますが、これはフラット35ではなく、某ネット銀行独自の商品を想定しています。
変動金利で0.32%は、やはり魅力的で、返済総額では約1,070万円近く違います。
ただし、50代で住宅ローンを申し込む場合、返済期間は最長で30年です。
借入金額も含めてシミュレーションに近い条件だと、あまりにもリスクは高すぎます。
50代で自己資金と融資で、福岡県内で土地を購入して注文住宅を建築するのであれば、融資の部分は少なくしたいところです。
なぜなら、
といったように、若い世代とは明らかにシビアな状況になりやすいからです。
ゆえに、収入が年金頼りになってからでも、十分に返済していける金額をベースに、予算を組んでみることも必要かと考えます。
50代は働き盛りの年齢ですが、住宅ローンの融資を受けるという点においては、少しシビアに考えざるを得ない年齢です。
多くの金融機関で完済年齢の上限が定められ、健康面でも不安が出てくる年代ということもあり、大きな金額の借り入れで人生を狂わせるリスクをわざわざ背負う必要はありません。
夫婦ふたりで暮らせるだけの注文住宅を念頭におけば、予算も想定以下に落ち着くことも可能です。
福岡県の50代からの土地探しは、リブワークのe土地netにお任せください。
また、福岡県で初めての注文住宅の建築を考えている50代で、土地情報と住宅プランをセットで相談したい方は、リブワークにぜひご相談ください。