一般社団法人ペットフード協会が公表した調査結果によると、ペットを新たに飼育する若年層は減少傾向にあるようですが、ペットと暮らす前提で注文住宅を建てるペットオーナーは一定数います。
出典:令和4年 全国犬猫飼育実態調査|全国犬猫飼育実態調査|一般社団法人ペットフード協会
しかし、人間とペットは生活様式などが全く異なるため、ペットも快適に過ごせる設計や仕様にすることが重要です。
また、注文住宅を建てる土地やエリアについても、いくつかのポイントがあるため、ペットがいない環境よりも確認事項は多くなります。
そこで今回は、千葉県内においてペットと暮らす前提で注文住宅を建てる際のポイントや、注意点について解説します。
すでにペットを飼っている、もしくは将来はペットと暮らしたいという希望を持って注文住宅を検討している場合は、是非参考にしてください。
※犬を飼うことを前提とした内容になっております。
ペットは言葉を話すことができないため、ペットが快適か不快に感じるかは飼い主が理解しているわけですが、後の祭りとならないようにすることが、この記事の目的でもあります。
この章では注文住宅を建てる前に、検討すべきペットへの気配りポイントについて解説します。
ペットにとって、動くことができない環境は、非常にストレスが溜まる環境だといえます。
特に、犬は動き回る習性があるため、注文住宅の設計する際には、室内外で動き回れるようする必要があります。
たとえば、廊下とリビングを回遊できる、土間を作って庭と行き来しやすくする、といった間取りはおすすめです。
また、ペットによっては暗く狭い環境を好む場合もありますが、その場合は階段下の収納スペースをペット専用の空間にするといったこともできます。
このように、ペットが自由に動くことができて、さらにくつろぐスペースをあらかじめ設計しておくことで、注文住宅を建てた後の後悔を防ぐことができます。
ペットは人間よりも身体が小さく、地面に近いことから熱やホコリ、化学物質の影響を受けやすいと言われています。
このことからも、ペットと暮らす注文住宅では、ペットにやさしい床材や壁紙などを使用することがおすすめです。
ペットにやさしい代表的な建材は、以下のとおりです。
無垢材は代表的な天然素材で、加工していない天然の木をそのまま使用しています。
このような特徴から、無垢材は化学物質を含んでおらず、床に近い空間で生活するペットにとっても、安心できる床材といえます。
また、壁材には漆喰や珪藻土、ヘルスコートがおすすめです。
これらの壁材は断熱性能や消臭効果、消音効果、調湿効果などがあり、ペットと暮らす際の問題といえる「臭い」や「鳴き声」についても対応することができます。
そのため、こうした壁材を採用することで、ペットにやさしいと同時に飼い主も暮らしやすい住環境になります。
ペットに理解のある千葉県内のハウスメーカーや建築士であれば、よりスムーズな打ち合わせも実現可能です。
ペットと暮らす注文住宅を建てるためには土地選びも重要です。
土地の形状や立地、価格も重要ですが、それ以外にもペットが飼える環境であるかどうかをチェックする必要があります。
この章ではペットと暮らす上で、チェックすべき周辺環境について解説します。
前述したように、ペットに合わせた間取りや建材選びをすることは重要ですが、それ以外にも土地周辺の環境にも重要なポイントがあります。
たとえば、前面道路の交通量が多い、騒音や臭気を発生する建物が近くにある、という場合、ペットだけでも生活に大きなストレスをもたらします。
また、歩行者が多い道路に面している場合は、犬を見るために家に目線が向けられることも多くなり、防犯やプライバシーの問題も起きがちです。
注文住宅を建てる際には土地の周辺環境が重要ですが、ペット目線でのチェックは欠かすことはできません。
散歩コースはペットだけでなく、飼い主の気分転換という意味でも重要なポイントです。
河川敷や大きな公園など、決まった散歩コースを利用することで、ペットと飼い主の生活リズムを合わせることができ、お互いにストレスを減らすことができます。
散歩コースを決める際には、なるべく効率の良いコースを決めておきましょう。
千葉県内ではペットと触れ合うことが可能なおでかけスポットも多くあります。
散歩途中に買い物できる施設などを巡って、自宅に戻れるように独自のコースを複数持っておくとよいです。
このような散歩コースは、注文住宅を建てた後から探すよりも、土地選びの段階で散策ついでに、立ち寄ってみることをおすすめします。
ペットは飼い主にとっては「家族」でも、近隣住民からすると「動物」という目で見られます。
そのため、いくらしつけができていても、許容されないこともあります。
その場合は少しの鳴き声や臭いでもトラブルになることもあるため、不動産業者などと協力して、近隣住民の情報を集めたいところです。
トラブルを避けるためにも、周辺でペットを飼っている家があるかどうかだけでも、必ずチェックしましょう。
また、注文住宅が完成する前には近隣住民へ挨拶し、ペットがいることを事前に伝えることも忘れてはなりません。
なぜなら、よそからやってくる人はどういう人なのか、品定めではありませんが、不安を覚える住民もいるからです。
顔合わせという意味でも率先して挨拶を行い、ペットがいることを周知することでトラブルを未然に防ぐようにしましょう。
新しい住まいの近隣にあるペット関連施設の所在は、ペットと暮らす上で重要な情報といえます。
自治体が運営するサイトには、街の紹介を兼ねて、さまざまな施設の情報を掲載していることがあります。
千葉県の公式サイトのほかにも、ペットに特化したポータルサイトが情報発信しており、貴重な情報を得ることが可能です。
参照:動物病院・ペットサロン(トリミング)・ペットホテルの検索・予約ならEPARKペットライフ
動物病院やトリミングサロンは、ペットの健康を守る上で重要な施設です。
また、家の近くにあることで、予防接種や急病の際は、飼い主の手間を減らすことができます。
トリミングサロンにおいては、犬種によっては対応できないお店もあるため、メニューもチェックする必要があります。
最近では大型ショッピングモールに併設されているケースもあるため、事前に千葉県内の動物病院とトリミングサロンの場所を把握しておきましょう。
ペット可のお店や施設は、グルメサイトやGoogleマップで調べることができます。
このようなお店は増加傾向にありますが、個人経営であることが多く、いつの間にか営業が終了しているケースもあります。
そのため、こまめにチェックすることが重要です。
前述した動物病院やトリミングサロン、ペット同伴可のお店については口コミが重要ですが、家を建てて新しいエリアに移住したばかりだと、いわゆる地元ならではの情報の入手が難しいこともあります。
飼い主だけのコミュニティがあればベストですが、サークルなどの一般的な地域コミュニティをチェックし、地元ならではの情報を入手できるようになると、ペット好きの住民との繋がりや交流のきっかけが生まれやすくなります。
ペットは可愛がるだけでなく、飼い主と近隣住民のためにもやっておくべきことがあります。
ペットと長く一緒に安心して暮らすために、必要なことについての解説です。
「お手」や「待て」などの訓練は、飼い主との主従関係を明確にするためにも重要です。
また、トイレトレーニングをすることでペットの体内リズムを整えることができ、さらに床材の劣化などを抑えられる効果もあります。
当初は環境の変化によるストレスで、無駄吠えといった行動が出るかもしれませんが、長引くようなら千葉県内のドッグトレーナーに相談しましょう。
このように、しつけや訓練はペットと一緒に暮らす上で、重要なポイントだといえます。
外出などで、ペットを連れていけない時の対応方法は、事前に決めておくとよいです。
1~2泊預かってもらえるペットホテルがありますが、急に預けることが難しいこともあります。
そのため、トラブルが起きてからペットの預け先を探すのではなく、仲の良い近隣住民に預ける、緊急対応してくれるペットホテルをあらかじめ見つけておくなど、事前準備をしておく必要があります。
また、天災などで避難所へ向かう場合、ペットとの同伴が難しいケースの対応策も考えておきたいところです。
ペットは身体が小さく、人間にとって小さな変化であってもペットにとっては、意外にも大きな変化となることもあります。
特に季節の変わり目などはペットにとっても身体の負担が大きい季節であるため、体調の変化に気を付けなければなりません。
また、飼い主の責任のもとで予防接種、健診、万一の時の保険など、安心して健康に暮らせるよう管理することも求められます。
ペットと暮らす前提で注文住宅を建てるためには、間取りの工夫や建材選びなど、ペットに合わせた住環境を整える必要があります。
一方、飼い主にとってもペットの飼育がストレスにならないよう、家を建てるエリアの環境を事前に調べておくことも重要です。
ペットと飼い主、そして近隣住民が安心して暮らせる注文住宅、あるいは土地選びをしましょう。
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