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2023.03.27
注文住宅 構造

【2023年版】熊本県の注文住宅で採用されやすい工法(構造)別の建築コストの相場をまとめ

熊本県の土地に建てる注文住宅で採用されやすい工法(構造)とは?種類と費用の相場をまとめ

目次

住まいづくりを考えようと、熊本県内のハウスメーカーやネット上で情報収集をはじめると、各社オリジナルの「構造」や「工法」についての丁寧な説明が公開されています。

資料や説明を読んで、なんとなく良い点を理解できたとしても、建築費の相場はバラバラです。

そこで今回のテーマは、注文住宅で用いられるオーソドックスな構造や工法と、想定される建築費用の坪単価についての情報を提供することにします。

ちなみに「構造」と「工法」ですが、わかりやすく説明すると、

  • 構造・・・建物を支える骨組みを作る材料。家の丈夫さを左右する。
  • 工法・・・骨組みを組み立てる方法。

と解釈してください。

また住宅金融支援機構のフラット35利用者調査(2021年度)の調査では、熊本県内の注文住宅における費用と面積は、

  • 費用:3,383.4万円(本体工事費+付帯工事)
  • 住宅面積:118.3㎡(39.1坪)

となっており、

この数字から坪単価は約86.5万円です。

出典:フラット35利用者調査:住宅金融支援機構(旧住宅金融公庫)

それを踏まえて各工法における費用相場については、参考値としてご覧ください。

 

熊本県の土地相場推移情報

木造(W造)

木造(W造)

日本の昔ながら家づくりといえば、大工さんが材木を使って、のこぎりや金づちなどを使って作り上げるイメージを持ちます。

熊本県内でも在来工法で建てられた住宅はたくさん目にしますが、近代では木材を材料とした工法は多様に存在します。

木造住宅において、もっとも誤解されているのが、火災に強いという点です。

何か間違っているような感覚を覚えるかもしれませんが、木は燃えると表面が炭化することで、炭化した層が酸素を遮断します。

そのため火が木材内部にまで燃えるには時間を要し、さらに強度の低下を抑えるため、火災に強いとされているのです。

それでは木造による工法の紹介と、メリット・デメリットについて解説します。

木造軸組工法(在来工法)

木造住宅のうち半分以上(51.9%)※を占めるのが軸組工法で、神舎仏閣でも使われている伝統的な工法です。

 ※出典:林野庁 木材利用の動向

基礎の土台の上に柱や梁を組み合わせて屋根や壁を取り付けます。

耐震性を高めるための補強として斜めにかける筋交いや耐力壁を設置します。

  • メリット・・・間取りの自由度が高い。コストが安い。大きな窓が取りやすい。リフォームしやすい。狭小地にも対応しやすい。
  • デメリット・・・ 耐震性を上げるには耐力壁を増やすなど工夫が必要。 職人の技術差が出やすい。広い空間が作りづらい。

熊本県内における建築費用としては坪単価40万~80万円が相場です。

木造枠組壁式工法(2×4:ツーバイフォー)

北米で主流なのが2×4(ツーバイフォー)工法です。

2インチ(5.08cm)×4インチ(10.16cm)の製材と合板でパネルを作り、そのパネルを箱型に組み合わせて荷重を支えます。

地震力を家全体に分散させることができるので、耐震性能が高いのが特徴です。

  • メリット・・・パネルを工場生産して現場に運び込むので工期が短い。 現場の職人の技術力によるムラが出づらい。断熱性や気密性に優れている。
  • デメリット・・・面で荷重を支える工法のため開口部の位置に制約が多い。間取りの自由度が低くリフォーム時にも間取りの大幅な変更が難しいケースがある。

熊本県内における建築費用としては坪単価50万~90万円が相場です。

木造軸組パネル工法

木造軸組工法と木造枠組み壁工法を組み合わせた工法で、外周部の柱と梁に対して構造用合板を貼りつけて組み立てます。

  • メリット・・・耐震性が高い。内部は柱と梁が基本なので設計の自由度が高い。気密性が高い。
  • デメリット・・・建築費用がやや高くなる傾向。

熊本県内における建築費用としては坪単価50万~80万円が相場です。

木造ラーメン工法(SE工法)

柱と梁で門型の頑丈なフレームを作ってそこに壁や天井を取り付けていく工法です。

柱と梁をつなぐ部分に特殊な金具を利用することで、地震の揺れを吸収することが可能となります。

  • メリット・・・耐震性が高い。大空間や大きな吹き抜けが可能。
  • デメリット・・・建築費用がやや高い傾向。

熊本県内における建築費用としては坪単価55万~80万円が相場です。

熊本県の土地相場推移情報

鉄骨造(S造)

鉄骨造(S造)

鋼製の柱や梁を使った構造で、大きな橋や大型建造物にも用いられています。

厚さ6ミリ未満の軽量鉄骨と厚さ6ミリ以上の重量鉄骨に区別されており、一般住宅では軽量鉄骨を用いることが一般的です 

ヒートブリッジとは、鉄骨部分が屋外の熱を室内に伝えてしまう状況のことで、結露などの原因となります。

鉄骨ブレース工法(鉄骨軸組工法)

柱と梁にブレースと言われる斜め部材を加えて地震の横揺れに耐える工法です。

ブレースは木造軸組工法の筋交いと同様の役割をしており、一般的な鉄骨造より建物重量を軽くできるメリットがあります。

  • メリット・・・耐震性が高い。大きな開口部をとることが可能。
  • デメリット・・・建築費用が高い傾向。間取りに制限がある。

熊本県内における建築費用としては坪単価60万~100万円が相場です。

鉄骨ラーメン工法(重量鉄骨)

ラーメンとはドイツ語で額縁や枠という意味であり、柱と梁で門型の部材を作り、接合部をしっかり止めて変形を防ぐ工法になります。

  • メリット・・・耐震性が高い。大空間や大きな吹き抜けが可能。
  • デメリット・・・建築費用が高い傾向。柱の寸法が大きく無駄なスペースができやすい。

熊本県内における建築費用としては坪単価70万~100万円が相場です。

鉄骨・鉄筋とコンクリートによる工法

鉄骨・鉄筋とコンクリートによる工法

注文住宅では鉄筋とコンクリートを使っての建築も可能です。

一般的にはRC造とSRC造があり、

  • RC造:鉄筋コンクリート造
  • SRC造:鉄骨鉄筋コンクリート造

があります。

 

どちらのもハウスメーカーなどが提供している工法です。

鉄骨と鉄筋の違いとしては、

  • 鉄骨
    断面がH型や角型などの形をした鉄の棒。 建物の柱や梁に使用。
  • 鉄筋
    断面が円形で表面に溝がある鉄の棒。 コンクリートの中に入れて強度を高める。

といったことが挙げられますので、それを踏まえて説明します。

鉄筋コンクリート造(RC造)

鉄筋の骨組みを中にいれたコンクリートで柱や梁や壁をつくる工法です。

引っ張りに強い鉄筋と圧縮に強いコンクリートの組み合わせなので耐久性や耐震性に優れています。

  • メリット・・・耐震性や耐久性が高い。大空間が作りやすい。防音性気密性がよい。設計の自由度が高くこだわったデザインにも対応可能。
  • デメリット・・・建築コストが高い傾向。工期が長い。結露が起きやすい。 品質に差が出やすい。通気性が悪い

熊本県内における建築費用としては坪単価70万~100万円が相場です。

鉄筋鉄骨コンクリート造(SRC造)

柱の中心に鉄骨を入れてRCで包んだ構造で、どちらかと言えば高層マンションに多く用いられています。

鉄骨にあらかじめ穴をあけて鉄筋を通す処理などが必要で、工程が複雑となるケースも多くあります。

  • メリット・・・強度が高い。耐震性能耐火性能が高い。
  • デメリット・・・建築コストが高い傾向。設計の自由度が低い。

熊本県内における建築費用としては坪単価70万~90万円が相場です。

プレハブ工法

熊本県の土地相場推移情報

プレハブ工法

プレハブ工法とは、工場で柱・梁・屋根トラス・床・壁などの住宅構造体を生産し、それを建築現場で組み立てる工法です。

一般的には工期が短くなりますが、部材は標準化・規格化されていることで、途中の設計変更の対応が難しいケースが出てきます。

また、大きな部材を搬入することもあるので、周辺道路が狭い場合や山間部においては、運搬に要する費用がかさむこともあります。

それでは主なプレハブ工法について説明します。

木質系

壁式工法の一種で、工場で木材の枠組みに合板を貼ったパネルを生産し現場で組み立てる工法です。

  • メリット・・・建築コストが安い。施工期間が短い。品質が安定している。耐震性耐風性に優れる。
  • デメリット・・・プランの自由度が低い。着工後の変更ができない。狭小地の場合は部材搬入路に考慮が必要。

熊本県内における建築費用としては坪単価50万~80万円が相場です。

ユニット系

工場で鉄骨の柱や梁を使ってユニットを作る工法です。

  • メリット・・・品質が安定している。耐震性耐風性に優れる。断熱性気密性が高い。工期が短い。
  • デメリット・・・プランの自由度が低い。着工後の変更ができない。狭小地の場合は部材搬入路に考慮が必要。リフォームが難しい。

熊本県内における建築費用としては坪単価65万~80万円が相場です。

鉄鋼系

工場であらかじめ鋼材のプレカット、穴あけ、防錆加工を済ませてから現場に運び込む工法です。

基本的には、柱や梁を組み立てる軸組工法と同じイメージと言えます。

  • メリット・・・耐震性が高い。木材より軽く強度が高いので負荷がかかりづらい。工期が短い。
  • デメリット・・・規格商品が多くプランの自由度が低い。リフォームが難しい。建築コストが高い傾向。

熊本県内における建築費用としては坪単価50万~80万円が相場です。

コンクリート系

工場で鉄筋の入ったコンクリートパネルを生産して、床・壁・天井を組み立てる壁式工法です。

  • メリット・・・耐久性・耐火性が高い。遮音性が高い。
  • デメリット・・・重みがあるため杭工事や地盤改良工事が必要なことが多い。間取りに制約がある。リフォームはできないことが多い。

熊本県内における建築費用としては坪単価75万~90万円が相場です。

まとめ

まとめ

構造と工法について、それぞれのメリット・デメリットを交えて基礎的レベルで解説しました。

ハウスメーカーや工務店では、それぞれの工法のデメリットをカバーするための工夫をしています。

そのため、どのようにデメリットをカバーしているかに注目して、比較検討することがおすすめです。

注文住宅の商談の際には、まず、構造や工法について詳細な説明を提示してもらい、住宅のハード面について納得してから、その先の打ち合わせを進めましょう。

工法ごとにコストの差はありますが、同じ工法でもハウスメーカーや工務店によってコストには大きな開きがでます。

なお、本文中で示した相場も目安でしかありません。相場は近年上昇傾向で記載の金額よりも高額になる場合がございます。あくまでも注文住宅の参考としてください。

熊本県内で新築一戸建て(注文住宅)を建築される際は、構造や工法も含めてリブワークのe土地netにご相談ください。

補足事項

各工法で建築費用の相場を示しておりますが、ハウスメーカーや工務店、大手住宅会社ならびに住宅の仕様や床面積、材料の仕様など複雑な要素が絡みますので、正確な数字を保証するものではありません。あくまでも注文住宅の参考としてください。

ゆえに、各工法の金額においては十分な説明を受けた上で、検討するようにしてください。

e土地netを運営する株式会社リブワークでは、熊本県内の複数のモデルハウスで見学会を行っていますので、実際に工法についての説明をお聞きになることをおすすめします。

熊本県の土地相場推移情報

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