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2021.12.02
耐震

しっかりした地盤の土地選びのポイントは?地震に強い土地の違いも解説

土地選びに地盤選びが大切である理由

目次

 

家を建てたい時に考えるのが「土地の地盤」ではないでしょうか?

 

地盤が強く耐震性がある土地を選ぶ事が、大きな地震に耐えうる家のキッカケとなるのです。
しかし、地盤に強い土地の選び方は経験していないとなかなか判断しずらいのも事実。

 

そこで今回は地震に強い土地を見つけるための地盤調査を解説します。

土地選びに地盤調査が大切な理由は不同沈下のリスク軽減のため

土地選びに地盤も配慮する理由

ここでは、土地選びにも配慮する理由を解説します。

地盤が弱いと家が傾く可能性がある

立地が優れた土地に立派な家を建てたとします。

 

土台の地盤が脆弱だと、自然災害が発生した時には大きな被害が及ぶリスクが上昇します。
また、地盤が弱いと年月が経つにつれて家が傾く現象が起きる可能性があるのです。

 

この現象は「不同沈下」と呼ばれていて、ドアや窓の開閉ができなくなったり外壁にひび割れが生じたりと不具合が発生します。
そうなると、毎日不安な気持ちを抱えながら暮らしていくことになってしまいます。

不同沈下の悪影響

不同沈下が発生するのは以下の3つの原因があります。

 

一つ目の原因は、家の土地に対する荷重が均等でなく重い箇所に向かって家が傾く可能性です。
地盤が強固な土地ではそうした偏った荷重でも耐えられるので、そうした沈下は発生しにくいのです。

 

二つ目の原因は、盛土の転圧が不足するケース。
傾斜の土地や凹凸が見られる土地では、家の基礎を作るため重機などで土地を平坦に整地しなければなりません。
単純に盛土をするだけでは強度不足の土地となり、転圧作業で土を固めて強くする必要があります。
ちなみに、この作業がしっかり行なわれないと、地盤の一部や全体で強度が不足して不同沈下が発生しやすくなります。

 

3つ目の原因は、丘や傾斜地、山などを削って平たい土地を造成した場合に盛土と切土が混在するケースが発生する可能性です。

そうした土地は地盤強度が一定ではなく、弱い部分が中心になって不同沈下の原因になります。
地盤が弱いとさまざまな悪影響やリスクが及ぶのです。

土地購入の際は硬質地盤がおすすめな理由とは

家を建てるなら硬質地盤がオススメ

ここでは、家を建てる際に選びたい硬質地盤について解説します。

 

古くから硬質地盤の土地には多くのメリットがあり、公邸や大使館などの要人向け住宅に選ばれています。
硬質地盤のメリットとしては、低地よりも大雨や地震、津波などの水害に強いことです。

 

硬質地盤は大きな地震で発生する液状化現象の発生リスクも低いのです。
硬質地盤なら水が噴き出す余地も少なくなりますし、何より地震の揺れにも強い特徴があります。

 

ちなみに、硬質地盤に限らず可能な限り高台の土地を選ぶことも家づくりのポイントです。

土地選びの際に気をつけたい柔らかい地盤と硬質地盤の違いとは

軟らかい地盤と硬質地盤の違い

軟らかい地盤と硬質地盤の違いを解説します。

 

軟らかい地盤は家を建てると傾いたり沈下したりする可能性があります。
硬質地盤は固くて締まっているので家を建てるのにピッタリな地盤です。

 

軟らかい地盤は柔らかい粘土や緩い砂から形成されていて、土地の強度が著しく弱く耐久性が低いのが特徴。
軟らかい地盤の多くがかつては湖や沼、池や河川だった場所を埋め立てて造成された土地です。
そのため地中にたくさんの水分を含んでいる場合が多いのです。

 

硬質地盤は固い岩盤や砂礫を多く含んでいて、地震や大雨などの災害にも強いのが特徴です。
土地を軟弱または硬質な地盤かどうかは地盤調査で判定するので、軟弱な地盤が予想される場合は購入前にしっかりと地盤調査を行ないましょう。

 

軟らかい地盤と硬質な地盤の違いが大きく影響するのが、地盤改良工事の工法と費用。
傾向として軟らかい地盤が大がかりな工法での改良工事が必要な場合が多く、費用面も割高です。
その反面硬質地盤は基本的に改良工事は不要です。

土地選びの際は過去の航空写真や縄文古地図を確認する

購入しようとする土地の歴史を確認する

購入予定の土地の歴史を確認することについて解説します。

過去の航空写真

購入予定土地の過去の航空写真を確認すると、土地が過去どのような状態だったかが分かります。

 

例としては、昔は川が流れていたり沼や畑があったりしたかなど。
川や沼は公共工事で蓋をされたり、道路に変わって見えなくなっている場合があります。
過去の写真を確認することで、川の位置や周辺の土地の位置が明確になります。

 

田んぼや畑は盛土で農地として生まれ変わり、または宅地となっている場合も考えられます。
山は切土により平らにされ造成された可能性もありますし、地盤の弱さが疑われる場合もあるでしょう。

 

もし、購入予定の土地がそのような状況が分かった場合は、地盤が緩い可能性が高いです。
地盤が緩ければ余分な地盤改良工事や補強工事が必要となるので、前もってそうした土地を購入せずに余分な費用の発生も抑えられます。

縄文古地図を確認

縄文古地図を確認するのもオススメです。

 

縄文時代は今から約1万5,000年前(紀元前131世紀頃)~約2,300年前(紀元前4世紀頃)で、その頃の日本はまだ海の底だった土地も多く存在していました。
その頃に人が住んでいた場所は海の底ではなく陸だったことも明確になるので、地盤も比較的しっかりしている可能性が高くなるのです。

 

ちなみに、航空写真や古地図は各市町村の図書館や役所で確認できます。

強い地盤の土地が価値が下がりにくい

強い地盤の土地は価値が下がりにくい傾向もあります。

 

こうした傾向は高級住宅地と呼ばれているエリアでも見られていて、相場が大きく値崩れしにくい土地として評価されてきました。
例としては、皇居近くの番町や松濤、田園調布や成城などです。

 

これらの土地は東京の下町エリア(台東区や荒川区など)より地盤もしっかりとしていて高台にあります。
武家屋敷などの上流階級は高くて地盤が強い土地、庶民は低くて川のそばにある軟弱で安価な土地に住んできた歴史が、土地の地盤の良し悪しを表しているのです。

まとめ

今回は地震に強い土地を見つけるための地盤調査を解説しました。

 

地盤調査は文字通り「地固め」の一つ。
今回解説したさまざまな調査方法を駆使して、地震に強く強固な土地を選んでください。

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