一般的にハウスメーカーは、全国にテレビCMを放送できるほど、工務店や設計事務所よりも資本力があり、同時に知名度も持ち合わせています。
また、有名ハウスメーカーのもとで注文住宅を建てることを、社会的なステータスの獲得かのように感じる人も多くいます。
「大手」や「大企業」といった冠は、安心材料と言っても過言ではありません。
その一方で、ハウスメーカーの土地に関するノウハウについては、工務店や設計事務所とは違った面を持っています。
簡単には真似できないしくみもあるため、知識として知っておくとよいです。
この記事では、熊本県を中心に展開する当社リブワークをはじめ、ハウスメーカーに土地探しと家づくりを依頼することについて、参考になる情報をシェアします。
ハウスメーカーの特徴は、「高機能住宅」と「保証やサポート体制」という点にあります。
高機能住宅とは気密性や断熱性、耐震性、耐火性、耐久性が高い住宅のことで、安心して暮らすために必要不可欠な要素です。
たとえば気密性が低い家に住んだ場合は、結露が発生しやすくなり、ダニやカビが発生しやすい環境となってしまいます。
そのため、家屋内にアレルギー物質が飛散してしまい、アレルギーやアトピー疾患のリスクが高まります。
さらに、耐震性と耐火性、耐久性が高くなければ、火災や自然災害によって家が住めなくなるほどのダメージを受けてしまう可能性は高いです。
特に熊本県という土地柄においては、過去の天災事例からすると、強固な住宅を提供してくれる頼もしさはハウスメーカーにはあります。
ハウスメーカーで家を建てる場合、「建築条件付き土地」を選ぶ人は多いです。
この土地は、ハウスメーカーが限定される代わりに立地が良く、さらに造成が全て終わっていることが多いため、土地探しの時間を大幅に短縮できます。
つまり、特段の苦労なく好立地の土地を手に入れることで、早い段階で打ち合わせに入ることができる利点があります。
また、ハウスメーカーによっては提携不動産業者と連携度合いが強く、さまざまな条件や状況にもよりますが、仲介手数料なしで土地を購入できることも魅力のひとつです。
不動産業者や開発ディベロッパーと協業して、コンセプトを持った住宅街を作るべく分譲された土地に、景観にも見合った注文住宅を作れるだけの体制が、ハウスメーカーにはあります。
このことからも、良い土地を効率良く探したい、土地とセットで注文住宅を建てたい場合に、ハウスメーカーは適しています。
ハウスメーカーに熊本県で土地を得て、注文住宅を依頼する場合は、引き渡しを受けるまでの流れを頭に入れておくとよいです。
事前にやっておくべき内容も多いことから、少しでも頭に入れておくことをおすすめします。
なお、地元の工務店に依頼した場合でも、ほぼ同様の流れではありますが、状況によっては、順序が前後することも想定しておいてください。
家づくりの流れ |
内容 |
ハウスメーカーのコンセプトを確認 |
「高気密高断熱」や「省エネ全館空調」など、ハウスメーカーによって建築のコンセプトは異なるため、イメージと合う工務店を選ぶ。 |
資金計画の立案 |
ファイナンシャルプランナーにライフプランの作成を依頼し、生涯の支出をベースに住居にかける費用を確認し、その上で資金計画を立案する。 |
要望を伝え、建物プランの設計と見積もりを依頼 |
ハウスメーカーは工務店と違ってある程度決められた間取りの中から選択することが多い。 つまり、間取り検討の時間を削減することができ、スピーディーな家づくりが可能となる。 また、このタイミングで建築費を確認することで土地に充てられる費用を割り出すことが可能となる。 |
土地探しを依頼 |
ハウスメーカーの保有している建築条件付き土地の検討や提携している不動産会社に土地探しを依頼し、希望のエリアと価格、坪数の土地を全て確認する。 |
候補の土地に対する再資金計画と建物プラン確認 |
候補の土地が見つかれば再度建物プランと再資金計画を依頼し、大きな問題がなければ土地の購入申込書を提出する。 |
土地の売買契約と請負契約締結 |
土地と建物の請負契約は同時に締結することが多く、印紙代や手付金など準備物を事前に確認しておくことがおすすめ。 なお、契約前には住宅ローンの事前審査を行い、通過させておく必要がある。 |
住宅ローン契約を締結し、土地の引き渡しを受ける |
住宅ローンの融資を受ける金融機関と契約を締結し、土地の引き渡しに必要な資金を準備する。 また、引き渡し日は銀行と法務局が開いている日に実施するため、平日の午前中に設定されることが多い。 |
発注指示書に署名する |
土地と建築を依頼する工務店が決まれば打合せを重ね、問題なければ発注指示書に署名し着工の準備に取り掛かってもらう。 |
着工 |
着工時には着工金や中間金が必要になるため、金融機関にもスケジュールを伝えておくことが重要。 また、建築する前には地鎮祭を行い安全に工事が進められるよう祈祷する。 |
引き渡し |
建物が完成すれば担当者と一緒にチェックを行い、キズや汚れ、発注内容と相違がないかを確認する。 なお、このチェックが無償で修繕依頼できる最終のタイミングになることから、念入りに確認することがおすすめ。 そして、全て問題なければ引渡確認書に署名し、完了となる。 |
実際に、建築工事に入った場合は、工事監理者など現場責任者による進捗状況の報告などが行われます。
ハウスメーカーの注文住宅は、相対的に使用する部材や設備、仕様を含めて標準的な品質レベルが高いことです。
たとえば雨水で汚れなどを洗い流す外壁、ホコリやチリを家屋内に侵入させない全館空調、全壊した場合の建替え保証といった内容は、大手であるハウスメーカーならではの強みといえます。
そのため、安心安全を求めるのであれば、ハウスメーカーは最適です。
また、ハウスメーカーは工務店と違って、工場見学やモデルハウスでの宿泊体験、すでに引き渡されたお宅への訪問など、建築ノウハウやしくみ、顧客の声を直接、情報を収集できる機会が多数あります。
ただ高機能な住宅を供給するのではなく、「なぜこの機能や仕様が必要なのか」という点を、納得したい人にはハウスメーカーは向いています。
ハウスメーカーが提供する住宅は高機能ですが、グレードを下げたとしても、一定水準以上のレベルを保てます。
これは、ハウスメーカーが標準として採用している仕様そのものが、高いレベルにあるためです。
注文住宅では、より自由な設計が盛り込まれますから、快適な住環境も約束されています。
安全と安心を買うという意識が強い傾向がある人にとっては、熊本県の土地に適した家づくりとともに、十分すぎる機能も漏れなく付いてきます。
例えば、高い省エネ基準が求められるZEH(ネット・ゼロ・エネルギー住宅)について、その建築が可能であると認定されたハウスメーカーなら、省エネ住宅を希望するなら打ってつけです。
太陽光発電にも詳しいですし、補助金についても情報が得られるため、心強い味方となります。
もちろん予算や現時点での状況に応じて、臨機応変に提案できるプランも潤沢に取り揃えていますから、身の丈に合った注文住宅が実現可能です。
ハウスメーカーは資本力があるため、工務店や設計事務所と比較しても、倒産のリスクが高くありません。
さらに、メンテナンスの専門会社を、関連企業として設立しているハウスメーカーもあり、24時間365日に渡ってトラブルを受け付けているため、緊急事態でも対応が可能です。
緊急時だけでなく、1年に1回といったペースで住宅の状況を確認する案内のほか、中長期でメンテナンスの計画を実行するアフターメンテナンスの契約など、長持ちさせる体制が整っています。
定期的なメンテナンスによって、資産価値の維持が期待できるため、将来の出口戦略として売却をするとなった場合は、何もしないよりは期待できます。
こうしたサポート体制の構築と運用に、多くのリソースを割り当てられるのが、大手ハウスメーカーの特徴です。
また、施主向けに独自の会員制度を設けて、暮らしを充実させる特典や優待サービスを展開しているハウスメーカーもあります。
当社リブワークでは、「リブワークオーナーズクラブ」として展開しています。
ハウスメーカーへ注文住宅を依頼する人は増えていますが、メリットは理解できたとしても、デメリットもしっかり認識しておくべきです。
家づくりを進める手段は、ハウスメーカーに限ったことではなく、設計事務所や工務店に依頼できます。
比較検討する上で、メリットとデメリットを正しく理解しておけば、客観的に判断することができるようになります。
後悔の無い選択のために、ハウスメーカーの両面性について、最低限の情報を頭に入れておくことはおすすめです。
ハウスメーカーのメリットは、すでに触れていますが、大手ならではの安心感と高機能性です。
大手であることは、欠陥住宅のリスクを大きく下げることになり、さらに有名なハウスメーカーの家に住んでいるという、社会的ステータスに魅力を感じる人には好都合なことです。
高機能な住宅は、初期投資はやや高額にはなりますが、外壁や屋根塗装にかかるランニングコストは、長期的な観点からするとお得になります。
加えて定期的にメンテナンスを行う契約を結んでいれば、経年劣化の進度を遅らせる効果も期待できます。
ゆえに将来、子に譲る、売却して現金化する、あるいは賃貸として貸し出すという、複数の選択肢が可能です。
ハウスメーカーが不動産買取サービスを実施しているならば、さらに、好条件での売却の希望も出てきます。
そのため、資産価値を担保したいという人には、ハウスメーカーは向いています。
ハウスメーカーは工務店や設計事務所のように、間取りやデザインについては、自由設計の度合いが低いことがデメリットです。
そのため、熊本県内の建築条件付き土地を選んだ場合、似たような建物が立ち並んでしまうことは、十分にあり得ます。
とは言え、ハウスメーカーという立場上、良質なものを提供することが求められるため、必要なコストは高額になる傾向があります。
また、ハウスメーカーとは言え、大手のように全国展開までには至っていない、エリア限定の会社も少なくありません。
ゆえに、どうしても対応が難しいという結論になると、改めてハウスメーカーを選定し直すことにもなります。
ハウスメーカーに家づくりは、建築エリア、間取り、デザインの自由度に関して、意外に制限されてしまうこともある点には要注意です。
ハウスメーカーの注文住宅は、
などが特徴です。
このような特徴に魅力を感じるのであれば、ハウスメーカーはおすすめと言えます。
また、ハウスメーカーは建築条件付き土地を保有していることが多く、好立地の土地を簡単に選べることも強みで、土地探しの苦労が軽減できる可能性もあります。
一方、間取りや外観デザインなどは、完全なる自由設計ではないことが多いです。
希望する家が実現可能かどうか、よく情報収集する必要があります。
熊本県での土地探しと注文住宅は、リブワークのe土地netにお任せください。
また、熊本県で新築一戸建て(注文住宅)を建築される方で、土地情報をお求めの方はリブワークにぜひご相談ください。