土地探しの手段としては、今の時代なら恐らく不動産情報のポータルサイトなどを利用して、希望する条件を入力して検索していくやり方が主流だと感じています。
状況からすると来店は予約制を採用している不動産業者も多いでしょうから、どうしてもネット頼りは否めません。
ただし、ネットと親和性の高い年代(30代以降)から、マイホームを建てるにあたって土地探しをするでしょうから、コツさえ掴めば希望が叶う可能性は高まります。
そこで今回は、土地探しのコツを5つに絞って、わかりやすくお伝えします。
土地探しをスタートするにあたっては、まず希望する条件をできる限り挙げてしまいましょう。
実現の可能性や漠然としたイメージであっても構いません。
少なくとも、
については、明確なイメージを持っているはずですし、この条件でも、ある程度は土地の情報は得られます。
しかし、得られる情報が多すぎるというデメリットも。
希望する条件をたくさん出して絞り込んでいく方が、より具体的にマッチングしやすくなる可能性が出てきます。
土地探しは、待っていては向こうからやってこないので、大量の情報をしらみつぶしに探していては、マッチングに時間がかり過ぎて出遅れてしまうリスクもあるのです。
Aという土地を、B社もC社もというように、複数の業者が取り扱うことも可能なため、できるだけ希望する土地情報には最短距離で辿り着くことがベストです。
土地探しの条件をリストアップしたら、優先順位をつけていきましょう。
家族会議などをすると、マイホームの姿がおぼろげながら見えてくるものですが、意見がバラバラのままだと土地探しが進まなくなります。
そこで希望する条件の優先順位付けが重要になります。
土地探しの事情が各ご家庭で違うため、断定した表現はできませんが、例えば、子どもが育って手狭になったから、教育面なども考慮してマイホームを予定しているという場合なら、おそらく場所つまり立地を最優先にするでしょう。
つまり生活のイメージを巡らせることで、優先する条件が決まってきます。
一家で移住という場合なら、また異なる条件が優先されるかもしれません。
目的は、最優先すべき条件、それに付随する条件などの整理で、候補地をいくつかピックアップするための準備と考えましょう。
土地と住宅を別々に購入する場合でも、住宅ローンを利用するならば、自己負担分と融資の割合をある程度は決めておくと良いです。
住宅金融支援機構が公開している、フラット35利用者調査の注文住宅融資利用者の主要指標によれば、
という割合になっています。
参考にしてみてください。
ただし今後、その土地に建築する住宅によっては、データ通りに行かない可能性も多々あります。
その際は、割合を調整することになるので、できれば複数の住宅会社の販売する建物価格なども頭に入れておくと良いです。
予算を決めずに土地の情報を収集することは、決して効率的とは言えないので、仮で十分ですから支出できる預貯金額や融資して欲しい金額などを決めてから、土地探しを始めることをおすすめします。
いざ、不動産業者に相談する場合に、
「ご予算は?」
からスタートせずに済むので、先のステップに進めることもあります。
先ほど、「できれば複数の住宅会社の販売する建物価格なども頭に入れておくと良い」と述べました。
土地の販売においては、
などがあります。
分譲宅地や建築条件付宅地分譲を購入するにあたっては、住宅会社あるいは施工会社を並行して探すことも忘れないようにしましょう。
もし見当たらない場合は、不動産業者への相談事項として挙げておきます。
古家付きの場合は、建物の状況次第では解体して建て直すという工程が発生するため、土地探しの候補物件には挙げにくいかもしれませんが、そのような物件もあるということを知っておいてください。
古家の状態がある程度良好ならば、予算内で好きなようにカスタマイズ可能です。
ネット上の不動産ポータルサイト、あるいは地元の不動産業者が公開しているサイトで、気になる土地情報が見つかった場合は、平日の仕事終わりや休日を利用して現地確認する予定を立てます。
ただし、物件を前にしてジロジロと見ていると、不審者と思われる可能性があるので、自動車で通りすぎる程度のことから始めましょう。
もしくはウォーキングや散歩を兼ねて、お気に入りの土地周辺をチェックする方法もあります。
しかし、今後の事を考えると、不動産業者に見学の申し込みをすることが安心できる方法であり、なおかつベストです。
業務の関係によっては担当者が同行してくれる可能性もあります。
同行となった場合は、
など、すべてを伝えるほうが、冷やかしではないことを理解してもらえますので、より詳細な、現地でしか知り得ない情報が得られる可能性があります。
必ずしも見学を許可してくれた不動産業者と契約しなければならないという義務は発生しません。
同じ物件について、他の不動産業者の説明を聞いたり、他の物件も別の日に見学したり、地道に情報を集めることは非常に有益です。
出来ることならば、日中と夜に分けて現地をチェックしてみてください。
ざっと挙げてみましたが、現地でしか得られない情報の代表格です。
さらに、とっておきのチェック項目としては、ゴミ集積場の整理整頓、清掃状態も貴重な情報になります。
荒れていたりすると、町内会での輪番制が機能していないなど、住民同士のコミュニケーション度合いが推測できるからです。
現地確認の目的は、その場にある情報を収集するだけでなく、営業担当者の人柄や仕事ぶり、接客態度や姿勢などが掴めます。
同行してくれると、
というように、それぞれ印象が残るはずです。
その中で、もう少し話をしてみたいな、頼りになりそうだなという印象があれば、別の日に、土地の購入に向けた相談を用意してアポを取ります。
そこで改めて、自分たちのために動いてくれそうか、条件を無視した提案をしてこないかなど、観察してみてください。
売上重視か顧客重視かは肌感覚でなんとなくわかるものです。
今後、長く付き合えるかどうか、現地確認は判断のきっかけになります。
「立地は文句なしだけど古家付きか・・・」
土地探しをしていると稀に、希望する条件のほとんどを満たしているけれども、古家付き土地や、中古の戸建ての物件が見つかることがあります。
このような物件がリストアップされると、かなり悩むのではないでしょうか。
土地探しは宅地分譲や更地を取り引きするイメージが強いですが、ここ最近は、古家付き土地や立地の良い中古戸建てに狙いを定めて、リフォームや建て替えを前提に物件を探す人も増えています。
さらには空き家も視野に入れて、マイホームでの新生活を思い描く人もいます。
解体やリフォームの費用が必要になりますが、完全カスタマイズに魅力を感じることがあるならば、候補に挙げてみてはいかがでしょう。
最も重要なのは、いかに信頼できる不動産業者と出会うかということです。
条件の絞込みや現地確認など、個人での行動には限界があります。
不動産取引では、関連法規に則った手続きや金額の大きさだけでなく、その奥深さや経験がモノを言う部分もあり、どうしてもプロの手助けや助言が必要です。
土地については、購入を検討するにあたって、ある程度の基礎知識を頭に入れておいたとしても、日々、取り引きを行っているプロの情報量や目利きが大きく作用することは間違いありません。
営業担当は、購入希望者に対してカウンセラーやコンサルタントのような役目も果たしますし、住宅ローンについても詳しい存在なので頼らざるを得ません。
土地の購入から住宅を建てた後まで、何かと相談できる営業担当を見つけることができれば、ほぼ、目的は達成と言えます。
信頼とは何かということですが、対応でにじみ出る人柄と言っても構いません。
もちろん情報量やプロとしての目利き、経験も重要ではありますが、一般人が推し量れるものではないので、判断は難しいでしょう。
となると、
というような点が、信頼のポイントとして挙げられます。
ただし、第一印象や直感、馬が合う、何かの縁ということも無視できません。
店舗の雰囲気も大事ですから、説明会などが行われる際は、積極的に参加してみると良いです。
そのためにも、e土地netで会員登録して、土地情報と営業担当の両方を掴んでください。
土地探しのコツを5つ紹介しました。
再度、挙げておきます。
希望するマイホームの建築を叶える方法は、購入希望者さまごとに異なりますが、条件に合った土地と出会い満足度の高い取引を行うためにも、実践して頂きたい部分です。
ここでは取り上げてはいませんが、5つのコツ以外にも、
など、自主的に学ぶことも忘れないようにしましょう。