福岡県の土地に注文住宅を建てる予定があれば、車好きとしてはガレージの設置を検討する傾向が強くあります。
ガレージはカーポートよりも車を保護することができるため、余計な不安を抱えずに済むからです。
ただしガレージの設置には、メリットだけでなくデメリットもあり、さらには設置するための建築上の制限もクリアしなければなりません。
そのため、思い描いたようなガレージにならないこともあります。
そこで今回は、注文住宅にガレージを設置するにあたってのメリットとデメリット、建築上の制限などについて解説します。
これか家づくりでガレージに興味のある人は、是非、参考にしてください。
ガレージとは、天井と両側を壁で囲んだ駐車スペースのことです。
そのため、屋根とゲートで構成されたカーポートよりも土地選びの要件が多く、設置するというよりも「建築」に近いイメージになります。
また、ガレージにはいくつか種類があり、ライフスタイル、外観、使い勝手などから、ふさわしいものを選択することになります。
この章では、ガレージ設置における土地の要件、ガレージの種類などについて解説します。
ガレージの設置については、
など、さまざまな条件や状況を踏まえて、設計に落とし込む必要があります。
そのため、福岡県内での土地選びの段階では、ガレージの設置が可能な物件に出会うまでは、時間を費やす価値はあります。
理想的な土地としては、できるだけ高低差がないことです。
駐車スペースを想定している部分に高低差があれば、それをカバーするための設計上の工夫次第ですが、カーポートがふさわしいケースもあります。
高低差のある土地でも何とかガレージを設置したいのであれば、後述するインナーガレージを前提とした住宅設計も検討の価値はあります。
ガレージは通常、敷地内でも住宅とは少し離れた場所に設置するタイプと、住宅と一体化したタイプがあります。
後者は「インナーガレージ」と呼ばれるもので、ガレージと住宅が内部のドアで繋がっているため、雨風の影響を受けることなく入ることが可能です。
インナーガレージは、住宅デザインの観点からもスタイリッシュな外観を造形しやすく、車を駐車した際の見た目は「映え」好きにはたまらない豪華な印象を与えます。
前述したようにインナーガレージであれば、高低差があったとしても、それを活かした個性あるデザインの住宅を設計できます。
福岡県で購入予定の土地の状況に応じて、インナーガレージと通常のガレージを並行して検討することで、理想の間取りに近づけることが可能です。
細かい点を言えば、シャッターを電動にするか手動にするかなどありますが、これは予算やメンテナンス、万一の故障の対応などを含めて、ハウスメーカーや建築会社と相談してください。
ガレージのある注文住宅は、ガレージ部分が豪華な印象を与えることができるため、カーポートよりもオリジナル性が高くなります。
同じような住宅であってもガレージ付きハウスであれば、ワンランク上の印象を与えられます。
しかし売却や貸し出しを検討する段階となると、ガレージ自体の状況と利便性次第では、評価は大きく変わる可能性は否定できません。
ただし自動車やバイク好きな人にとっては、魅力的な物件であることは間違いないです。
また、ガレージは駐車スペースだけでなく、タイヤやオイルなどをガレージに置いておくことで、セルフメンテナンスの工房としての機能を持たせることもできます。
作業効率も良いですし、雨天時でも作業ができる点は非常に有利です。
電動カーならば雨天でも充電可能になりますし、モビリティ以外の生活用品の備蓄にも有効活用することができます。
ガレージを設置することで、外観だけでなくライフスタイルに付加価値をもたらす空間としても非常に価値があります。
ガレージの設置で得られるメリットについては、外観のインパクト以外に見えにくい面はあります。
雨天時に濡れないまま自宅に入りたいのならカーポートでも問題ないですし、工房のような使い方をしないのであれば、コスト面も含めるとガレージである必要性はないです。
しかし、ガレージはただの雨除けという以外にも、さまざまな目的で使用可能な汎用性の高いスペースという特徴を活かせば、メリットは計り知れません。
この章ではガレージのメリットについて解説します。
ガレージは頑丈で風雨に強い保管庫でもあります。
福岡県は台風の直撃を受けやすい土地であることから、飛来物から車だけでなく家庭の備品を保護できますし、一時的な家族の避難場所にもなります。
カーポートであれば、左右はガラ空きですから飛来物は避けられませんし、強風によって倒壊する可能性も否定できません。
その点、ガレージは基礎並みに頑強な構造のため、車をはじめ資産の保護・維持の役割を果たします。
さらにガレージであれば車の窃盗被害、イタズラを防ぐことが可能です。
このように車を中心とした資産の保護と安全性の確保に関しては、ガレージだからこそのメリットと言えます。
ガレージは駐車スペースでもありますが、車関連の備品や消耗品であるタイヤやオイル、メンテナンス用の工具を置く収納庫として使用することが可能です。
少し大きめに作るとピットイン工場のように、その場で作業することができるため利便性は格段に上がります。
車に限らず、生活用品置き場や趣味のスペースとしても使えます。
保存が利く農作物やお米の備蓄、スキーやサーフィンなどシーズン限定のスポーツ用品の保管やメンテナンスの場所としてもおすすめです。
インナーガレージであれば、一部を大型のパントリーとしての用途も検討の価値はあります。
車庫であるガレージは、あくまでも主な用途は駐車スペースですが、車を移動させれば屋根付きの多目的スペースとして使用することができます。
例えばバーベキューや子どものプール遊びといったことは、比較的容易に実行可能です。
さらに起業を検討しているならば、内装のリフォームなどは必要ですが、店舗兼用住宅にもできます。
その際、ガレージとしての機能は失われるため、車は敷地内の別の場所に雨ざらし状態となりますが、ライフスタイルの変化に対応できることはメリットと言えます。
福岡県で土地を購入してガレージ付き注文住宅を建てる場合は、ハウスメーカーや建築会社にライフスタイルや用途をしっかり伝えるようにすると良いです。
多くのメリットがあるガレージですが、デメリットもあります。
この章でのデメリットは、費用の負担増、維持管理、車ありきが前提という点に絞って解説しますが、狭い土地でも車は必要だというケースでは、インナーガレージのメリットは計り知れません。
1階がインナーガレージの3階建て住宅も選択肢としてあります。
ゆえにデメリットというよりは、必要なことであると置き換えてご覧ください。
1台分のガレージでは、約150~200万円の費用が目安になります。
インナーガレージとなると相場としては約200~300万円の負担増となり、資金計画にも影響がでる可能性はあります。
一方、カーポートであれば10万円前後での調達も可能で、ガレージとの費用負担の差は非常に大きいです。
ガレージの汎用性が費用負担より劣ると感じられれば、カーポートの設置または庭としての活用に切り替えるという案も持っておくと、じっくり比較できます。
ガレージは主に鉄筋コンクリート造となるため、長い年月を経て表面のひび割れ、くすみ、シミなどの発生が考えられます。
ひび割れの放置は、地震の発生によって崩れやすいポイントとなる可能性もゼロではありませんので、購入予定の土地に対して福岡市が公開している「揺れやすさマップ」で確認することをおすすめします。
また、ガレージは閉めっぱなしだと空気の循環が滞り、湿気が溜まりやすい面があることから、サーキュレーターなどを使って対流を促し、さらに定期的な清掃も必要です。
特に、インナーガレージの場合は住宅と直結していることから、壁にコケや汚れが付着したままだと、衛生的に良い環境とは言えません。
家庭用の高圧洗浄機があれば壁の洗浄も楽なため、備えておきたい清掃道具ではあります。
汎用性が高いガレージですが、あくまでも駐車スペースとして使用するのがメインです。
ゆえに車の保有が前提であり、車を必要としないライフスタイルを目指す、あるいは雨ざらしでも問題ないという場合は、無理にガレージを作る必要はありません。
ガレージの設置には前述したように数百万円のコストがかかり、維持管理も必要なため、庭にしておくほうが合理的なケースもあります。
そもそも車ありきでの住宅設計と建築は、本末転倒とも言えます。
注文住宅は、理想の住まいと暮らし方を実現するための手段であり、家族の意向を含めて建築することを忘れないようにして頂きたいものです。
注文住宅を建てる際にガレージを設置することで、多くの恩恵を受けることができます。
カーポートよりも車の保全と防犯性に関しては効果が高いです。
また、車関連の部品や、外に置いておくべき他の備品を保管する倉庫としても利用することができますし、車を一時的に退避しておけばコミュニケーションスペースにもなります。
ガレージは車庫としての役割だけでなく、多目的な用途に使用可能ですが、費用対効果については十分に家族で協議する必要があります。
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