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2023.03.06
資金計画 設備仕様

太陽光発電のメリットデメリットを理解しよう。設置費用や補助金の知識を得て電気料金を削減!

太陽光発電のメリットデメリットを理解しよう。設置費用や補助金の知識を得て電気料金を削減!

目次

太陽光発電(ソーラー発電)の設置率と発電量は年々増加しており、一般家庭でも身近な存在になりつつあります。

2021年10月22日に閣議決定された地球温暖化対策計画では「2030年において新築戸建住宅の6割に太陽光発電(ソーラー発電)を設置することを目指す」とされました。

しかし、太陽光発電のしくみ、売電して収入を得る流れ、導入の費用など、分からない事の方が多いのも事実です。

そこで今回は、太陽光発電(ソーラー発電)の基本的な知識を中心にご説明いたします。

太陽光発電(ソーラー発電)と再生可能エネルギー

太陽光発電(ソーラー発電)と再生可能エネルギー

太陽光発電(ソーラー発電)のしくみは、

シリコン半導体などに光が当たると電気が発生する現象を利用し、太陽の光エネルギーを太陽電池(半導体素子)により直接電気に変換する発電方法

になります。

引用: 太陽光発電|再エネとは|なっとく!再生可能エネルギー

簡単にいうと、太陽の光をソーラーパネルにたくさん集めることで、光エネルギーを電気に変換しています。

近年、太陽光発電(ソーラー発電)は再生可能エネルギーの中でも特に注目されており、積極的に導入している個人や企業が増えているため、今後も関心は続く傾向です。

再生可能エネルギーの象徴

再生可能エネルギーとは、太陽光・風力・地熱・中小水力・バイオマスで作ることができるエネルギーのことです。

太陽光発電は、まさに再生可能エネルギーの象徴とも言える存在であり、

  • 他の再生可能エネルギーに比べると、発電量が圧倒的に多い
  • 設置するコストが安くなってきている
  • 屋根や壁に設置できるので、スペースを上手く活用できる

といった特徴と、売電、補助金といった設置への魅力があることから、一戸建てとセットでの購入も少なくありません。

太陽光発電(ソーラー発電)は設置する地域に制限がないので、自宅などの小規模スペースからメガソーラーなどの大規模スペースまで、幅広い条件で設置できます。

導入もしやすく、一般人でも設置できるので普及数も多いことから、再生可能エネルギーの代表的存在と言えるわけです。

太陽光発電のメリット

太陽光発電(ソーラー発電)のメリット

さまざまなメリットがありますが、今回は以下の2つのメリットに着目して、その魅力をお伝えします。

  • 電気代節約に貢献
  • 災害時の非常用電源

それぞれの項目について、早速、解説していきます。

電気代節約に貢献

すでに一般的にも認知されている自家発電による「売電」と「自家消費」によって、電気代の節約に大きく貢献します。

通常であれば、使用した電気量に対して電気料金を支払っていきますが、自家発電した電気を自家消費することで、これまで支払っていた電気料金を大幅に削減できることは大きな魅力です。

また発電量が自家消費の分量以上に多くなると、使い切れずに余ることがありますが、この余った電力を「余剰電力」と言います。

余剰電力は、契約している電力会社に売ることで収入に変えることが可能ですが、サラリーマンの場合は、年間で20万円以上になると雑所得として確定申告が必要になりますので、参考までに知っておいてください。

自家発電した電気を「消費」することで、通常より電気料金が減り、「売電」することで収入を得るという流れが確立できれば、電気代節約になり家計の手助けになることは間違いありません。

また、電力プランも上手く使えば、さらに電気代の節約が期待できます。

例えば、高い料金設定の日中では自家発電した電力を消費し、低い料金設定の夜間では電気を購入するというスタイルならば、さらなる節約も可能です。

電力プランは21時~7時、または22時~8時に割安になるような、さまざまな時間帯でのプランがあるので、ライフスタイルに適したものを選びましょう。

災害時の非常用電源

もうひとつの太陽光発電のメリットは、台風・地震などの天災によって停電が発生したときに、緊急時の非常用電源として使用できる点です。

災害時はインフラ(電気・ガス・水道)が遮断してしまうことが多く、被害が甚大であれば、復旧までに相当な時間がかかり、長期化する見込みもあります。

しかし、太陽光発電(ソーラー発電)は電力を自ら作ることができるので、インフラが遮断してしまっても、安心して電気を使用することができます。

平常時の「売電」と「自家消費」から、緊急時の「消費のみ」への切り替えも簡単です。

街全体が停電している状態でもエアコンの使用、冷蔵庫での食料保存、スマートフォンの充電など、少しばかり余裕と安心を保てる状況になります。

太陽光発電のデメリット

太陽光発電(ソーラー発電)のデメリット

先ほどは太陽光発電(ソーラー発電)のメリットを解説しましたが、やはりデメリットも知っておくことは肝心です。

中でも避けては通れない代表的なデメリットである、

  • 天候には逆らえない
  • 設置のための設計とメンテナンス

について、それぞれお伝えします。

天候には逆らえない

毎日が晴天なら太陽光発電の自家発電で、売電や自家消費に十分すぎるほどの電力を得ることができます。

しかし、日本には四季というものがあり、年間を通して安定した電力の確保というのは、実際には難しい面があります。

当然ながら、雨や曇りの日が続くと、自家発電は期待できません。

曇りの日は、少量なら自家発電できますが、晴天のような太陽の光が多い日と比較すると、自家発電の量はかなり減ってしまいます。

また、雨の日では自家発電が全くできなくなるので、梅雨時期の発電量はかなり低下することを、あらかじめ承知しておくことも忘れないようにしたいものです。

電力供給を太陽光に頼るというのは、実はリスクと紙一重と言えます。

設置する地域の日照時間、太陽光パネルの方角などはしっかりと調査してもらいましょう。

設置のための設計とメンテナンス

太陽光発電(ソーラー発電)を設置して安定した電力量を得るには、建物の設計では以下の点に注意する必要があります。

  • 雪が降らない地域で、塩害の不安などもない
  • なるべく屋根は南向きで広くする
  • 屋根の傾斜角度は30度前後が理想的

当たり前ですが、太陽光で発電するしくみですので、どれだけ長く太陽光をソーラーパネルに当てるか、設計では重要なポイントになります。

また、日照を長く得るには、以下のような建物周辺環境にも注意が必要です。

  • 樹木、山林、雑草の整備状
  • 高いフェンスがある
  • 電柱がある
  • 設置する建物より高い建物がある

つまり、部分的であってもソーラーパネルに日陰を作ってしまう原因になり得るものが無いことが理想と言えます。

続いてのデメリットは維持管理です。

太陽光発電システムについては、2017年4月1日よりメンテナンスが改正FIT法(固定価格買取制度)によって義務化されており、実施しなければ罰則の対象となる可能性があります。

ソーラーパネルにはメーカーの保証期間がありますが、一般的には雨漏りや破損については無料で修理してもらえます。

もし修理費用を自己負担することがあっても放置せず、太陽光発電(ソーラー発電)を長期間にわたって安心して使うためにもメンテナンスは必須です。

メンテナンスの際は、必ず信頼できる業者に依頼しましょう。

太陽光発電に必要なコスト

太陽光発電に必要なコスト

太陽光発電の設置で気になるのは、やはり初期費用とランニングコストです。

発電設備費、工事費、諸経費、前述したメンテナンス費用などが考えられ、これらの違いにより設置率や投資の回収時期などが大きく変わってきます。

太陽光発電(ソーラー発電)は安くはない買い物ですので、しっかりと見積もりや設置後の収支シミュレーションなどを確認していきましょう。

割高なイメージ

以前は、一般住宅に太陽光発電を設置するには、メーカーによって違いはあるものの約150万円~300万円の費用負担が発生するため、非常に高価な物というイメージが定着してしまいました。

しかし、ここ10年で企業努力もあり価格は低下してきており、約100万円前後で設置できる商品も登場したことから、自宅に導入する家庭が増えています。

導入コストは低下傾向ではありますが、一般住宅における太陽光発電(ソーラー発電)の設置率は、太陽光発電協会データによると2019年時点で9%という数字を公表していますが、さらなる普及には低コスト化がカギです。

出典:住宅用(10kW未満)太陽光発電導入件数|一般社団法人太陽光発電協会

補助金と資金回収の考え方

太陽光発電(ソーラー発電)を設置するときには、自治体からの補助金の給付が期待できます。

初期費用を下げることができるので、自治体のホームページや設置業者などを通じて申請しましょう。

また、蓄電池の補助金も併せて申請できる自治体もあります。

次に、資金回収の考え方についてです。

太陽光発電(ソーラー発電)は法定耐用年数が17年とされていますが、これより長くは使えないという意味ではありません。

定期的にメンテナンスをすることで、約30年間は使える可能性もあります。

太陽光発電(ソーラー発電)の資金回収にかかる期間は、平均して10年間と言われていますが、トータルで見ると多くの利益をもたらしてくれることがわかるはずです。

まとめ

まとめ

太陽光発電(ソーラー発電)の概要、メリットとデメリット、費用などについてお伝えしました。

以下、ポイントをまとめておきます。

  1. 太陽光発電は他の再生可能エネルギーより一般的で発電量も多い
  2. 自家消費できかった余剰電力は売却で家計の負担を軽減できる
  3. 災害時などでは非常用電源として活用できる
  4. 天候不良時には発電量はあまり期待できない
  5. 設置後は定期的なメンテナンスが義務化されている
  6. まだまだ全体的に導入コストは高い傾向
  7. 自治体から補助金の給付がある

電気料金は年々上昇しており、今後も上昇していく可能性があります。

太陽光発電(ソーラー発電)であれば、未設置の家庭より電気代の高騰による影響は少ないので、今後の対策のひとつとして太陽光発電(ソーラー発電)の設置は検討の価値はあります。

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