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注文住宅にはオーダーメイドのキッチンが似合います。
建築士やハウスメーカーと共に長い時間をかけてこだわりを反映した住宅において、キッチンはメーカーの標準品(市販品・規格品)では、物足りないと感じる方も多いものです。
住宅同様、キッチンも唯一無二の仕様にすることで、
なども格段に向上します。
そもそもキッチンは住宅の目玉になりやすい設備のため、つくり方、ポイント、メリットさらにはデメリットについて、お伝えします。
オーダーキッチンに憧れはあるにも関わらず、
といった不安を抱えている人は多いです。
ゼロからキッチンを作るのは難しいですが、プロの手を借りることで、スムーズに理想のキッチンが手に入ります。
その方法について簡単に説明します。
キッチンメーカーや住宅設備メーカーのショールームには、お客さんの要望を聞いてプランを提案する、キッチンコーディネーターが常駐しています。
わいわいと楽しく料理を作りたい、オープンなスタイルが良い、LDKで統一感を出したいといった要望を伝えることで、コーディネーターは、
といった方法を用いながら、見積書や図面などを作成してくれます。
まず頭にの中にある理想を具体化することが先決です。
キッチンには基本となるレイアウトが、いくつか存在します。
近年の住宅の間取りはLDKが中心で、開放的でコミュニケーションが取りやすいアイランド型が人気です。
デザインについても多種多彩で、
など、キッチン作業を効率化する機能についても選択肢が多くなっています。
キッチンメーカー選びについては、住宅設計を依頼している建築士、あるいはハウスメーカーから紹介を受けることができます。
もし、他社のキッチンも見てみたいということなら、ネット検索すると多くのキッチンメーカーがヒットしますので、参考にすると良いです。
ただし輸入物については、納期、メンテナンスなどで、少々問題となるケースもあります。
オーダーキッチンのポイント、つまり押さえるべきことは、
の3点です。
統一感は間取りや内装とのトータルコーディネートで実現可能で、一体感はキッチンを通しての交流を意味します。
求めるライフスタイルの実現には魅力的で存在感あるキッチンが欠かせません。
もはやキッチンはインテリアの一部あるという考え方も珍しいことではなく、内装とのトータルコーディネートによって、その家の「らしさ」を演出できます。
リビングあるいはダイニングに合わせて、基調となるカラーを選んでも良いですし、照明の工夫次第ではスタジオのような雰囲気も可能です。
キッチンのカラーも非常に多種多彩で、美しい仕上がりを希望するなら、メラミン鏡面仕上げ、またはステンレスがおすすめです。
落ち着いた雰囲気を望むならば、木質系を選ぶようにします。
カウンタートップは、ステンレスと人工大理石が人気ですが、高級感を出すなら人工大理石、シャープな感じを出すならステンレスが似合います。
オープンな配置にしたキッチンは、料理する場所であるとともに、団らんの場にもなります。
奥行が1mほどもあるワイドタイプのカウンタートップであれば、リビング側に丸椅子でも置いておけば、ちょっとした軽食を取るときに便利です。
特に来客が多く、パーティー形式で交流を深める機会が多い場合は、間口を広く取ると複数人で料理する作業性をキープできます。
魅せるキッチンが欲しい場合、壁面へのオープン収納を設けると、非常におしゃれな空間ができあがります。
通常であれば、扉の付いた戸棚をキッチンの上部に設けるのですが、作業効率や見映えも兼ねることが可能です。
ただし弱点としては、常に整理整頓が必要なこと、地震が起こったときは落下を防ぎ切れないことなどがありますので、十分に検討した上で決断してください。
オーダーキッチンのメリットとしては、
などが挙げられます。
これらのメリットを得るためには、製作側との情報共有がカギとなります。
最も大きなメリットは、思い描いていたキッチンを具現化できることであり、それだけではなく実用性も確保している点にあります。
理想を追求すると妥協点が出てくるものですが、オーダーキッチンであれば、カスタマイズ性は多様なため、わがままが通る可能性が高いのです。
例えば、キッチンのキャビネット部分を構成する部材は、主に、ステンレスやパーティクルボードなどが用いられ、ミリ単位での調整も可能なことから、主に使用する人の身長に合わせて高さを調節することもできます。
何と言ってもオンリーワンであることがオーダーキッチンの魅力です。
言うなれば世界にたった一つ、そのご家庭だけのキッチンが得られます。
例えば、人工大理石カウンタートップの片側を大きく半円状にせり出させて支柱で支えることで、ちょっとしたテーブルとして使うことも無理ではありません。
デュポンのコーリアンなどを見てわかるように、人工大理石のカウンタートップは自由度の高い形状の製作が可能です。
思い切った試みができるのもオーダーキッチンのメリットと言えます。
オーダーキッチンならば、使用する人の体格に応じて高さや間口(幅)を、人間工学に基づいて調整することができます。
夫婦の身長を見据えて、床からカウンタートップまでの高さ、吊戸棚、レンジフードの位置を決めます。
吊戸棚を設置する場合は、男性の頭が当たらないよう回避できる位置に設置することがベストです。
もしくは、戸棚の中がボタンひとつで昇降する機能あれば、楽に収納ができます。
魅力あるオーダーキッチンではありますが、メリットだけではありません。
設計のベースはあるのですが、規格品と違って製作側の経験がモノを言います。
設計者、製作現場、依頼主の三者が常に伴走しながら作り上げるオーダーキッチンでは、以下のようなデメリットがあることを念頭に置いてください。
規格品と違って工数は多くなりますから、コストと納期はかかります。
見積もりはあらかじめ算出は可能ですが、納期は流動的と考える方がベターです。
どうしても輸入物の部材や調理設備を使いたいということであれば、輸送の状況も大きく影響します。
しかも無事に届く、例えば、延着だと待てばよいですが、破損や初期不良となると、大きくスケジュールは変ります。
そうした場合の費用負担についても、事前に話し合っておくようにしてください。
規格品や一部をカスタマイズするセミオーダー品は、ショールームに実物が設置されているので、キッチンを体感することができます。
しかし、オーダーキッチンでは、2次元の設計図やCGでしか表現ができず、実際の引き渡しまでは「お楽しみ」の存在です。
初めて完成品を見て違和感がなければ良いですが、やはり「思っていたことと違う・・・」という感覚はぬぐい切れません。
照明の当たり方などで随分と印象が異なりますし、その場に立って、初めて気が付くことも多いものです。
多少の違和感は飲み込まなければならない可能性は否定できません。
キッチン自体は頑丈に作られていますが、カウンタートップや扉のキズ、割れはゼロではありません。
またガスコンロやIHヒーター、レンジフード、食器洗い乾燥機、混合水栓などの設備も故障のリスクはあります。
そのためキッチンメーカーが窓口となってアフターサービスを行いますが、輸入物を採用している場合は注意が必要です。
国内では部品の調達が難しい場合は、取り寄せになりますから費用が高額となることも想定しなければなりません。
今回は「注文住宅にオーダーキッチンが欲しい!メリットとデメリットを知っておこう」という内容で、参考にして欲しい情報をお伝えしました。
キッチンメーカーが販売している規格品のシステムキッチンも、十分すぎるほど高機能で見た目も美しいものです。
それ以上に、こだわりを実現できるオーダーキッチンは、最高の贅沢と言っても過言ではありません。
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